まさかの“告白タイム”でのキスも発生 ハイスペ男女16名による“モテの頂点”が決定した『ラブパワーキングダム』最終話

『ラブパワーキングダム』最終話

不死鳥=ひろき、あかねへの恋愛株価が急落? ひろやすらの“浮き票”が運命を大きく左右

 モテるとは、人として一途に愛し、愛されることーー恋愛強者たちの心のやり取りを通して、この言葉の持つ意味が、実は本来と対極の位置にあるとアンサーが提示された『ラブパワーキングダム』。前回の7話で紹介した通り、“FinalモテVOTE”で与えられるは、1人1票の本命票のみ。はたして、彼らがこの共同生活を通して、最も心惹かれた相手とは……?

 最終結果を振り返る前に、いくつかの悲しい“別れ”もあった。まずは前回、敗者復活を遂げた不死鳥=ひろき(田中宏樹)。自身の脱落まで、ときには不遇の扱いを受けていると悟りながらも、献身的に慕ってきたあかね(瀧山あかね)に対する気持ちが、ここに来てわからなくなってしまったという。数日前までは本気で恋していたし、支え合いたいとも思っていた。その気持ちにウソはなかった。が、それがいまも続いているかというと、ウソになる。あかねがひろきに掛けた魔法が、最終局面にして解けてしまう。

 となると、ひろきが投票するのは? おそらくは脱落前、初代キング/クイーンの返り咲きを目論んで、同盟宣言をしたアオイ(AOI)が堅いところか。今回の旅を通してみさき(谷岡美沙紀)だけに一途な姿を見せつつ、彼女の脱落に打ちひしがれ中のひろやす(森山弘康)同様、“票が浮いた”状態となっているだけに、注目度は抜群。女性側の結果が、ますます読めなくなってきた。

 また、めるも最終日にして気持ちがすり減ってしまったよう。最早、クイーンの座はどうでもよく、けいいち(長谷川惠一)ではなく、いっせい(森長一誠)を追う道を走り切るという。それはつまり、彼女はこの旅で賞金と称号よりも、ホンモノの恋を選んだということ。める曰く、けいいちは今回のゲームについてあえて触れてこない点に、逆に不信感を感じていたとのことだが、いっせいと手を組み、策略を練っていた時間が逆に恋心を育んだのだと考えると、けいいちにしてみればなんとも皮肉でしかない。

 この報告を受けて、わかりやすくショックを受けていた、けいいち。「オレも好きになれてよかった、ありがとう。なんか久しぶりに、こういう気持ちになれた」と感謝を示しつつ、この瞬間をもって前述のひろき、ひろやすに続き、自身の票も“浮く”こととなった。もはや、誰がクイーンになっても不思議ではない。

キング/クイーンとなったのは? 『ラブパワーキングダム』最終結果を総まとめ

 それでは、今回の旅の“答え”と向き合っていこう。まずは男性側の結果から。女性陣5名は、それぞれ次の通りに投票をした。

レイカ(REIKA)→ ひろき
みほ(宮崎美穂)→ いっせい
あかね → あり(亜莉)
める → いっせい
アオイ → あり

 男性側の獲得表の内訳は、ここまでの流れを踏まえるに、視聴者もおおかた予想通りだったのではないだろうか。注目はやはり、初日以降の情報がまったくなかったレイカだが、彼女が選んだのは、自身と同じく敗者復活から上がってきた、ひろき。だが、それが結果として、いっせいとありを同票とする形に。再び、レイカに運命が託され、ふたりの決選投票へと進むこととなった。

 いっせいとあり……どちらがキングに相応しいのか。レイカが選んだのは、あり! 自身が前日に復活した際、ありとは真っ先に会話をしていただけに、この結果は妥当と書くと情がなさすぎると思われるかもしれないが、そんなことはまったくない。かつて、おでかけデートの相手に選ばれなかったことから、ソファーの上にコンバースで上がり、あかねをなじったありの姿とドラマを忘れたわけではまったくないと、ここに改めて記しておこう。

 続いて、クイーンになったのは……と、勇み足に答えを言いたくなるところだが、なんとこちらも決選投票に突入する展開となってしまった。ここまで詳しく振り返ってきた通り、女性側は過半数の合計3票が浮いている状態。それだけに、一発逆転のチャンスもあったのだが。決選投票前の獲得票の内訳は、次の通りである。

けいいち → あかね
ひろき → アオイ
いっせい → みほ
あり → あかね
ひろやす → アオイ

 いっせいは当たり前で、ひろきも順当。けいいち、ひろやすは“なるほど”と思わされる形だったが、まったくの予想外だったのは、ありがアオイに投票しなかったことである。この前々日、ふたりきりでのお泊まりデートで同じベッドタイムを過ごしたはずなのに……。なにが、いけなかったんだ?

 とはいえ先ほど予告した通り、またしても決選投票が。勝負の行方は男性陣で唯一、みほに投票したいっせいに託されることとなった。彼がクイーンに認めたのは……アオイ! どうやら、最後は自身との思い出の量と、そこで築いた関係値が判断基準となったらしく、本当に紙一重の闘いだったことが伺える。

 この後、ありが振り返った通りで、誰がキングやクイーンになってもおかしくない。「ただ運がよかっただけ」とは言い過ぎで、文字で書くと矛盾しているように思えるかもしれないが、この16名全員がいたからこそ、あり&アオイもここまで勝ち残り、キング/クイーンに就くことができたのだと思う。

 ちなみに、惜しくもクイーンを逃した、あかね。投票後のソロインタビューでは、アオイは男性とまっすぐに向き合っていたことに対して、自身は男性を惑わすような言葉を吐き、あざとく動いてしまったと振り返る。「でも、私にはその方法しかなかったから」「後悔はないですけど、悔しいのも本音です」。本稿冒頭にも記したが、モテるとは人として一途に愛し、愛されることなのだと、彼女の言葉をもってして改めて証明されてしまった。

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