人気YouTuberによる“住める学校”が完成 壮大な実験としての「お金の使い方」が支持される理由?

 また、YouTuberといえばヒカキンやはじめしゃちょーを始め、豪邸を購入してエンタメにすることがひとつの流れとしてあるが、家ではなく、あくまで自身のやりたいことのためにお金を使って、“学校”を購入するという点も、すしらーめん《りく》らしい決断のように感じる。

 自身の生活を豊かにさせることよりも、ただただ実験が好きで、やりたいことに向かって進む姿に視聴者もワクワクするのではないだろうか。現にすしらーめん《りく》の実験は、「室内でサーフィンはできるのか」「リアルなマリオのゲーム世界を作る」「巨大なポップコーンを作る」など、子どもの夢を体現したようなものが多い。桁違いの規模感に圧倒されることも多いが、動画の根源にはワクワクしたものをとにかくやってみるという、シンプルな行動力がある。そしてそれは大人になると意外と難しくなってくることでもあるので、視聴者も憧れると同時に、自分の代わりに夢を託して叶えてもらっている部分もあるのではないだろうか。そしてそのワクワクは、すしらーめん《りく》の動画でないと感じることができない希少性にもつながっているように思う。

 今回の学校購入は、すしらーめん《りく》がやりたいこと(大規模な実験)をやるために必要な過程だ。だからこそ、視聴者も純粋な気持ちで応援することができるのではないかと考える。普段から毎回赤字になりながらも好きな実験を続け、投稿頻度が月に1回になりながらも準備に時間かけ実験をして、動画を作る。昔からすしらーめん《りく》は自身のやりたいことに素直であることで人気を博していたが、今回の学校購入では、そのスタイルがより明確に現れたと思う。

 『爆立マウンテンソーセージ学校』は、まだまだかたちを変えて世界にひとつだけの学校になっていくだろう。これからも己の道を突き進むすしらーめん《りく》の姿を楽しみにしたい。

すしらーめん《りく》、新居として“学校”を購入 修繕費4000万円超も……視聴者尊敬

YouTuberのすしらーめん《りく》が、2023年12月28日に自身のYouTubeチャンネルを更新。学校を新たな家、そして実…

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