令和ロマン・ケムリ、9番街レトロ・京極……“相方不在”芸人たちのリアルに注目集まる
ひとりになったからこそ見える“新たな一面”
単独でYouTubeチャンネルの更新を再開したケムリは、これまでフォーカスしなかった個人の特徴や性格を活かした企画を展開した。たとえば、2025年3月14日に公開した「松井ケムリ、夢の動物園の飼育員になる。【令和ロマン】」という動画では、自身の“動物好き”という一面を前面に押し出した企画を実施。ケムリも「自分でアポをとりました」と明かし、『東武動物公園』を訪れたようだ。
以前から動物好きは公言していたものの、ケムリは「まったく動物の仕事が来ない」と、動画で嘆く姿を見せた。だが今回の飼育員体験は、単独でYouTubeを続けることになったからこそ、叶った企画でもあるのではないだろうか。コンビのときにはそこまで大きくフォーカスしてこなかった一面を発信することで、視聴者の満足度も高くなる。実際にコメントでも、「ピンだとケムくんの社交的な面が出ててこれはこれでとても良い」「ケムリ覚醒期間」と、チャンネル自体に新鮮さを感じているように思う。
京極は個人チャンネルで、さまざまな後輩と動画で共演。コンビのチャンネルでは、基本的に相方とのトーク形式で進める動画が多かったが、個人チャンネルでは後輩と買い物に行ったり宅飲みをしたりと、かなりプライベート寄りの姿を写している。ひとり語りの動画では、リークされた瞬間から現在に至るまでの背景や、事務所の対応についてなども語っており、かなり赤裸々な思いが聞けるようだ。
くわえてケムリは、立て続けに活動自粛中である相方の“くるま”に掛け、車をネタにした企画も投稿している。
このように、当時のリアルな心境を発信したり、不在である相方に触れることで、安心感を抱いた視聴者もいるのではないだろうか。チャンネルの視聴者になるタイミングはいろいろあると思うが、今回の一件で2人の動画を覗いた視聴者も少なからずいるだろう。だが、意外な一面を見せたり、いましか聞くことのできない思いを知ることで、逆にファンの獲得につながることもあるかもしれない。
もともとYouTubeチャンネルや動画作りには強い2人。この状況を逆手にとって、現代ならではの方法で、壁を乗り越える姿を見せてくれるだろう。























