YouTubeという“戦場”で本気の広告クリエイティブをーーUUUMのクリエイティブスタジオ「一撃クラブ」が目指すもの

UUUM、「一撃クラブ」が目指すもの

 動画クリエイター事務所の印象が強いUUUM。その中で、インフルエンサー広告の常識を変えるべく、広告の企画制作に本気で取り組む集団がクリエイティブスタジオ「一撃クラブ」だ。企画から制作までワンストップで行い、企画力やプランニング力に重きを置いている。

 “インフルエンサーを起用に加えてより多くのコミュニケーション施策をつくるべく、クリエイティブ要素の強い縦型ショートドラマやWEB広告を続々と生み出している。今回はCCOであり「一撃クラブ」キャプテンの丹羽貴紫とリーダーの大竹たまきに、これまでの歩みや繰り出されるパワーワードの源泉を探った。

YouTube領域に“ノータッチ”で入社 「一撃クラブ」の発足秘話

――企画とプロデュースの専門部隊である「一撃クラブ」。そのメンバーであるおふたりがUUUMに入社したきっかけを教えてください。


大竹たまき

大竹たまき(以下、大竹):もともとは映像制作会社に勤めていて、その会社も業務も人も大好きだったのですが、5年経ったあたりで人生経験を積む上でも「違う会社も見ておくべきだな」と思ったんです。UUUMは面白そうな会社ですし、YouTubeも大好きだったので、入社したいなと思いました。

丹羽貴紫(以下、丹羽):僕は広告制作会社で働いていたときに、UUUMの方から連絡をいただきお話を聞くことしました。それが「企画とかできる人を探しているんですけど、どう?」といったお話でした。

 これまで僕はさまざまなコンテンツ作りに携わってきましたが、YouTubeの領域にはあまりタッチしてこなかったので、「僕がやってきたことと掛け合わせたらどうなるかな?」と思いました。

 広告クリエイターとYouTubeクリエイターは、お互いちょっとだけ疎遠な関係に感じていました。だからこそ、前者側の自分が入社することでどんな化学反応が起こるんだろうと。正直、興味本位の面もありました。

――一撃クラブはどのようなきっかけで発足されたのでしょうか?

丹羽貴紫

丹羽:入社するときに、「広告や企画に特化したチームを作りたいね」というお話があったんです。でも、コミュニケーションプロデュース部みたいなネーミングにすると、ちょっと堅い感じがするじゃないですか。自分が働くなら、なんか愛せる楽しそうな名前にしたいなと思い、「一撃クラブ」というネーミングにしました。

――メンバーを集める際の基準などはあったのでしょうか?

丹羽:発足時は3人しかいなかったんです。だから、しばらくは社内で良さそうな人がいたら、「どういう人?」と聞いたりして。ゆっくりゆっくりと、「この人なら!」と思える人を集めていった感じです。

――大竹さんは、一撃クラブに誘われたときはどんな気持ちでしたか?

大竹:丹羽さんが入社されたタイミングで、社内では「なにか面白そうなことが起こりそうだね」と噂になっていたんです。「丹羽さんと一緒にものづくりをしたい」という人がまわりにたくさんいたんですよ。だから、一撃クラブに携われるかも……とわかった時は嬉しかったというのが大きかったです。

――丹羽さんが大竹さんを誘った理由は?

丹羽:もちろん人間なので、ネガティブな部分も持っていると思うんですけど、仕事をしているときにすごくポジティブな意見を言ってくれるんですよね。あと、広告業界で働いていた経歴という自分と近しい部分もあるので、そのあたりのすり合わせがうまくできそうだなと思って。とりあえず、フィーリングですが、一緒に働いたら面白そうだったというのがあります。

大竹:実際に初めて丹羽さんとご一緒したのは『モビリティリゾートもてぎ』さんのお仕事でしたね。社内のもてぎさん担当MPより「WebCMに力を入れたいと思っているらしく、クリエイターのタイアップだけではない企画も含めて考えてほしい」といったことを相談されて、丹羽さんといくつか案を考えて提出したんです。

丹羽:5タイプくらいの案を提出したんですよね。それが一撃クラブとして受注した最初の仕事になったので、とても嬉しかったのを覚えています。

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