YouTubeという“戦場”で本気の広告クリエイティブをーーUUUMのクリエイティブスタジオ「一撃クラブ」が目指すもの

「見る人が楽しい、サービス精神多めな広告づくりを」
――一撃クラブで手掛けた印象に残っている作品はありますか?
大竹:「フルーティス™」とリカちゃんのコラボのSNS縦動画ですかね。3編制作したのですが、言葉のチョイスが大変で。丹羽さんとめちゃくちゃ話し合いを重ねた記憶があります。「リカちゃんがこれを言ったら面白いかな?」「丹羽さん、これどうですかね? おもしろいですかね?」と試行錯誤を重ねながら、バージョン12とかまで制作して、最終的に完成しました。
あと、「LINEギフト」のクリスマスWebCM案件も、印象に残っていますね。
丹羽:キャストをUUUM所属のマサイさん(フィッシャーズ)にお願いできたので、なんだかALL UUUMでいいじゃん! と楽しみながらつくりました。動画クリエイターを起用したものに関しては、「本人たちがどういうキャラクターで、視聴者の方にどんな愛され方をしているのか?」から考えるのがマストだなと思っているんですけど、「LINEギフト」に関してはそれがピタッとハマりました。「LINEギフト」の楽しさとマサイさんらしさとを良いブレンドにできました。
――たとえば、リカちゃんのコラボ動画などワード重視のものに関しては、尖りを意識されているのですか?
丹羽:企画時点でどこからしらに変なところがあるというか。ステータスの一箇所が歪に尖っているイメージです。僕自身、コピーライターでもあり、パワーワードを作るのをウリにもしています。正しく翻訳したような言葉より、なるべくクセがあって手触りが強めな言葉を使いたいなという気持ちがあります。
――フレーズはパッと湧いてくるものなのでしょうか?
丹羽:めちゃくちゃインプットした結果、出てきます。普段から街中で気になる言葉を見つけたら、なるべく写真を撮ったり。
――たとえば、どのような言葉が印象に残っていますか?
丹羽:最近だと、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」が面白いなと思いました。あとは、「新宿区新宿」も、なんか不思議な響きで面白いなぁとか。そういうのを集めていますね。『遊☆戯☆王』に登場する「封印されしエクゾディア」とか『テニスの王子様』の「零式ドロップショット」とかも、あの世界のなかだと違和感がありませんが、もし日常のなかにあったらハッとするじゃないですか。そういう必殺技的なニュアンスのある言葉とかも好きで集めています。
――大竹さんはどうですか?
大竹:丹羽さんのお話を聞いて、自分もそういうアンテナを張っていかないと思うようになりました。本当に、ちょっとでも変わった看板があったらすぐに撮るんですよ。変なキャラとかも撮りますよね?
丹羽:たしかに! 一緒にコーヒーを買いにいくときも撮ってるよね。一撃クラブのメンバーと歩いていると、「人によって視点が違うんだな」ということに気付けるので、面白いですよ。
――「一撃クラブ」というチームの雰囲気はいかがでしょうか?
丹羽:いい雰囲気だと思いますし、楽しいですね。これまでは、チームで活動するのもあまり好きじゃなかったし、人に教えたりするのも「あまり向いてません! スミマセン!」といった感じだったんですよ。でも、一撃クラブが発足してからは、人になにかを教えたりするのも意外と楽しいなと思うようになりました。あと、広告業界は短期間だけ同じチームになって働くことが多いのですが、一撃クラブは固定されたチームで戦うことができます。そうなると、一緒に仕事をすればするほど相手のことが分かるから、楽しいんですよね。
――では、最後に今後の展望を教えてください。
大竹:一撃クラブには面白い人がたくさんいるので、少しでも広告業界をざわつかすことができたら嬉しいなと考えています。そうなるためには、面白いものを作り出すのはもちろん、広告の賞などもチームみんなで狙っていきたいです!
丹羽:たしかに、このチーム自体が世の中で売れる状態になりたいよね。みんなには自分の尖りみたいなものから捻出される面白い作品を作ってもらいたいです。





































