『今日好き キョンジュ編』4話ーー告白された人数18名の“沼らせ男”が選んだ女子メンバーが判明…!

『今日好き キョンジュ編』4話

とうき、めいに“好き”の百烈拳を叩き込む「こんなに一途に思う人いるかわかんないよ?」

 “告白する相手はもう絞れた?” あくまで慎重に、一方でそれとなく聞き出したいこの質問。意中の相手が複数人いる場合、“まだ絞れてない”と答えるのにもひと悩みを挟まねばならないのが『今日好き』の常だが、今回の『キョンジュ編』は一言で表せば、もはや悩みを通り越して、“混乱”。特に男子陣に当てはまるが、最終日前夜にしてなお、本人たちですら誰に告白をするのかまったくわからない展開を迎えている。

 そんな状況だからこそ、対比的というべきか。ひとりの女子に気持ちを絞り、アプローチを続けるメンバーに目がいった。たとえば、とうき(上野道生)。宿泊先での花火で全員が再集合すると、やはり声をかけるのは、初日から大好きなめい(天宮芽唯)。明日、告白に向かうことを伝えると「花火終わるまでに、自分の気持ちを伝えます。なので、もう少しだけ時間をください」と約束をされる(が、めいもこの後、そうま(阿部創馬)やきょうすけ(林京介)を誘うなど混乱の波に飲まれるあまり、その約束は叶わぬまま終わるのだが。映像外で、この約束が果たされていることを願うばかり)。

 大切なのはここから。まだ自身のすべてを出し切れていないと思ったのだろう。とうきが「いや、足りないわ、気持ち伝えるの」と、心のなにかを振り切り「マジ好き、めっちゃ好き、超好きだわ」「いままでこんなに“かわいい”と思ったことないし、マジかわいいって、めっちゃ、マジで……ガチで好き」と、自身の想いを百烈拳のように叩き込んでいく。なんだろう、武道から拳銃に例えを変えてしまうのだが、リボルバーでジャムって、弾が上手く出てこないあの感覚。語彙力が低下して、使える辞書が急に狭まるあの感覚。好きな人の前では無力になるあの感覚が、この場面のとうきにまさに見られた。

 正直なところ、とうきのアプローチはこれまで、めいに刺さっている印象をあまり受けられなかった。が、直前までしていたそうまとの半日デートのときに比べて、このときは笑顔のシーンが圧倒的に多かったように思える。となると、まだ可能性はあるのか?

 もう少しだけこの話題を続けたいのだが、とうきが最後に放った「こんなに一途に思う人、いるかわかんないよ?」という言葉。読者各位はどう感じただろうか? 翌日の告白の場に、自分以上の男子が来るかはわからない、という意味でのひと言。自身のプレゼンスを示すべく、そう食い下がってしまう姿勢。筆者個人としては評価したい。それに、その一言を言って好きな相手と付き合えるのであればプライドなぞ捨てるし、たとえ振られたとしても後悔しないはず。

 だが、世の女子意見としては、それを自分で言ってしまうのは“ダサい”のかもしれないと思われる声が多いのも知っている。へりくだることなく、男子にはずっとカッコよくいてほしい、と。自身の本心に素直に従うか、あるいは告白成功の可能性に懸けて、相手の決断を静かに待つ方を選ぶべきか。このあたり、自身の見せ方やブランディングにも関わってくるが、さりげなくいて、それでいて各々の持つ恋愛観によって受け取り方が変わる重要なシーンに思えた。はたして、めいはどちらのタイプの女子なのだろう。

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