“怪魚ハンター”女性YouTuber、秘境に古民家購入 母の夢を叶える民泊事業は成功するか?
釣り系YouTuber・マルコスが滋賀県への移住を発表、民泊と蕎麦屋、陶芸ショップ開業に向けた新プロジェクトが始動した。世界中を飛び回り、さまざまな釣りコンテンツを届けてきたマルコスの新たな挑戦は一体どのようなものなのか。視聴者のなかで今まさに注目を集めている新プロジェクトから、企画の根源、広がりを考えてみたい。
マルコスは、国内外を周っては怪魚を釣りまくることで人気に火が付いたYouTuber。(Instagramでは、#怪魚ハンターと自身を評している。2017年に釣りを始めると、2019年にブラジルで開催された釣りの世界大会「Great Amazon Fishing Rally」で初代アマゾンクイーンに輝くなど、釣りの腕は折り紙付き。メインチャンネル「マルコス 釣り名人への道 / Marucos Fishing」は登録者数 68.4万人と、釣り系ジャンルのなかでトップクラスの人気を誇っている(2024年11月8日時点)。
10月11日に投稿した動画では、物件を購入したことを報告。動画にたびたび登場し、ママコスの愛称で親しまれている実母が蕎麦職人になるべく修行に出ていることに触れ、「古民家でお蕎麦屋さんをしたい」という母親の夢を叶えるため、古民家を購入したことを明かしている。今回購入した古民家は、「めちゃくちゃ大きくて、とにかく敷地がすごい広い」というもの。敷地内には母屋以外に複数の建物があることから、「釣り以外にもしたかったことやってみようかなっていうのが発端で、今回ここの建物で民泊をしてみようかな」と、民泊運営に乗り出すことに言及している。
YouTubeだけでなく、テレビ番組や雑誌など幅広いメディアにも釣り関係で登場しているとあって、マルコスのイメージは“釣り女王”。しかしマルコスはYouTubeチャンネルを開設する前は世界を飛び回る服飾関係のバイヤーで、さまざまな国のいろんな場所に宿泊してきた経験を持つ。これまでの旅では、宿で出会い、いまでも仲良くしている人がいるというマルコス。「旅先で人と出会って、仲良くなってみたいな縁ができる場所っていうのがすごくいいな」「今度は自分がそういう場所を提供していろんな人を出迎えるとか、そういう場所を自分も作りたい」という思いから、民泊事業に挑戦することを決めたという。今後は「綺麗なホテルとかじゃなくて、居心地のいいマルコスの家」を目指し、古民家を改装していくと述べている。
10月12日にサブチャンネルに投稿された動画では、古民家の全貌をお披露目しながら、移住先が滋賀県の秘境であること、ここ1年ほど同地で借り暮らしをした結果、同地を本境地として腰を据えることにしたことを明かしたマルコス。「ちっちゃなマルコス村」という表現も飛び出した土地には、母屋に離れ、オフィスとして使われていたであろう建物のほか、倉庫に蔵、大きなガレージ、池があり、その広さは想像以上。蔵はいずれ、マルコスがいま頑張っているという陶芸作品を飾ったショップになる構想があり、マルコスの事業は大掛かりなものになりそうな予感が漂っている。
新プロジェクトが始動したマルコスだが、もちろん釣りも継続。移住先が日本一の釣り場である琵琶湖から遠くない場所であることも今回の決断に関係しており、「新しい釣りの環境で釣りをしたりしていけたら」と述べている。
見学わずか15分で購入を決めたという新たな本拠地で始まったマルコス村プロジェクトは、次々に怪魚を釣り上げる釣り系動画クリエイターとして成功した要因でもあるマルコスのセンスを改めて感じられるもの。動画内で自身について「思い立ったらね、もうすぐにでもしないと気が済まない」と話すマルコスだが、マルコスの企画の広がりは、“YouTuber・マルコス”以前から続くワールドワイドな経験と決断の早さ、そしてチャレンジ精神の賜物といえるだろう。
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