活動歴13年の古参YouTuberが年内で“卒業” 決断の裏にあったプラットフォームの変化とは
YouTube日本版が開設されたのは2007年6月で、サグワが動画投稿を開始した2012年はまだYouTuberという言葉はなく、「動画投稿系男子」と呼ばれていた時代だった。当時は横動画のみで、1分から5分程度の短いコンテンツが主流。そこから横動画は20分〜30分ほどの尺が主流になり、2021年に縦型の短尺動画「YouTube ショート」が導入されると、ショート全盛期時代に突入した。トップYouTuberたちも次々に短尺動画の制作にチャレンジし、しばらくはコンテンツの使い分けを見極める期間が続いていたが、コロナ禍以降はYouTubeをテレビで視聴するユーザーが増加し、2023年6月時点で3800万人が「コネクテッドテレビ」で視聴していることがわかっている。そういった背景もあり、長尺動画はさらに質が求められ、尺も1時間程度のものが増えるなど市場が変化。さらに10月15日からは同日以降にYouTubeにアップロードされた正方形または縦長の3分以内の動画はショートに分類されるようになるなど、YouTubeの規定も変化しつづけている。
(参考:3 分間の YouTube ショートについてhttps://support.google.com/youtube/answer/15424877?hl=ja)
YouTube ショートのほか、TikTokやInstagramのリールなど短尺動画が定着してきたいま、短尺動画にチャレンジすることは動画クリエイターたちにとっては必須項目になってきているように感じられる。もちろんサグワもこれまでYouTubeにショート動画も投稿してきているが、このタイミングで心機一転、YouTube以外のプラットフォームでの縦型短尺動画により力を注ぎたいということなのだろう。
13年という長期間、多くのファンを楽しませてきたサグワの決断には、「時代が終わっていく…」「うちの青春一つまた幕閉めたのか」と寂しさを覚える視聴者もいる一方、「マジで人生のセンスがいいと思う人第1位」「引き方がかっこいい」と、卒業の仕方に称賛が集まっている。さまざまな事業を手がけ、軌道に乗っているからこその決断なのかもしれないが、時代の流れに沿った卒業はなんとも清々しいものだったようだ。
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