TPS×RPG×爽快な空中アクションがクセになる! PvE要素も楽しい『The First Descendant』試遊レポート

『The First Descendant』試遊レポート

 ネクソンの次世代TPS協力型アクションRPGルートシューターゲーム『The First Descendant』のイベント『The First Descendant Japan Showcase』が6月25日に開催され、ゲームプロデューサーのイ・ボムジュン氏、ゲームディレクターのチュ・ミンソク氏が登壇した。

 『The First Descendant』は、7月2日サービス開始となる基本プレイ無料のルートシューターゲーム。TPSシューターのゲーム性にRPGの育成・ビルド要素を兼ね備え、プレイヤーは独自の戦略を組み立てて戦っていくことができる。

 イベントでは簡単な開発者プレゼンテーションを終えた後に試遊の機会が設けられた。イベントの最後に行われた質疑応答でのイ氏とチュ氏の回答を交えながら、そのインプレッションをお届けしたい。

左からチュ・ミンソク氏、イ・ボムジュン氏
左からチュ・ミンソク氏、イ・ボムジュン氏

 試遊会ではまずは序盤のストーリーを体験することになったのだが、印象的だったのはシンプルながら爽快感のある操作性。チュートリアルを兼ねて目的へ移動→戦闘→再び移動という流れをこなしていくなかで、スピーディーな移動とアクション性の高さに引き込まれていった。

 最も特徴的だと感じたのは、(マウス&キーボード操作では)マウスホイールを押して発動する「グラップリング」だ。簡単に言えばワイヤーをフィールドのどこかに引っ掛けて、高所も含めたさまざまなところに手軽に移動できるシステムなのだが、この操作感が非常に気持ちいい。ワイヤーを引っ掛けてから左右の移動、ジャンプなどを入力すると思いどおりの空中アクションを繰り出すことができる。

 そしてもちろん、銃火器での戦闘にもグラップリングは活用される。高所を取って一方的に撃つというシューターにおける基本的な動きはもちろん、グラップリングからの横移動で相手の攻撃を回避したり、その応用としてリロードの隙を空中での回避によって補ったり……。試遊で試せたのはこれくらいだが、グラップリングへの理解が深まれば、より自由度の高いアクションが可能になってくるだろう。

 チュ氏にグラップリングについて質問したところ、「『The First Descendant』はスピード感のある移動をしながら銃を撃てることを念頭に置いて開発を進めました」としたうえで、「テストを重ねながら、グラップリングに関するフィードバックをたくさんいただき、それを踏まえて発展させてきました。たとえばグラップリングに回転を入れたり、慣性を入れたり、アクション性を向上させることで進化していったシステムです」と語ってくれた。ユーザー目線でのプレイフィールが快適だったのも納得だ。

 ストーリーに話を戻すと、序盤から「アイアンハート」をめぐる物語が展開していき、「ガイド」という存在との出会い、ボスエネミー「グレイブ・ウォーカー」との戦闘など、各種要素が次々と提示されていく。プレイアブルキャラクターが複数存在しながらも、それぞれの個性がハッキリとしており、それでいて(少なくとも序盤は)ストーリーの重厚さも確保されていた。

 質疑応答においてコラボ企画などについて問われたイ氏は「しばらくは私たちのIPを育てることに集中したい」とコメントしており、まずは現在の世界観を大事にしていくことにフォーカスするようだ。ストーリーについても、前述のポジティブな要素がそのまま発展していくと見ていいだろう。一方で、将来的なコラボについては「考えていきたい」とも述べており、スキンなどの形で他作品の世界観とクロスオーバーすることもあるかもしれない。

 また、試遊会ではマルチプレイも体験することができた。4人パーティでの迎撃戦(ボスレイド)では、ボスエネミーの特徴や属性を含む弱点を理解したうえでの戦闘が勝利のカギを握っており、役割分担などの協力プレイの普遍的な楽しさを享受することができる。そこにグラップリングや多彩な武器での銃撃が加わり、楽しみ方はかなり幅広い印象を受けた。

 ちなみに迎撃戦ではストーリー終盤に登場するというボスエネミーに敗北を喫したが、特に高レベルの迎撃戦では敗北を乗り越えて学んでいき、その戦いやギミックに適した動きを身につけて攻略していく必要がありそうだ。それに加えて、キャラクターと装備の育成要素も充実しているため、プレイヤー自身の成長とキャラクター&装備の育成という2軸で攻略を進めていくことが求められるのだろう。

 ゲームプレイとは少し離れるのだが、フィールド上では「エモート」を使用し、パーティメンバーと同じ動作(太鼓を叩いたり、花火に着火したり)を行うこともできる。キャラクターのスキンもコミカルなものまで用意されているため、シリアスなストーリーやシビアな戦闘に疲れたら、フレンドとまったりとした時間を過ごすことも可能だ。むしろ、ここがメインになっていくような層も生まれてくるのでないかと思っている。

 爽快なプレイフィールとシビアでやりごたえのある戦闘、そして重厚なストーリーを兼ね備えた『The First Descendant』は、7月2日リリースだ。

※画像は開発中のものです。

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