草は任せた、ゾンビは任せろ! 高級ロボット芝刈り機で名作FPS『DOOM』がプレイ可能に

芝刈り機で名作FPS『DOOM』がプレイ可能に

 新しい家電、ガジェットが発売したらまず最初にするべきことといえば? そう、『DOOM』をプレイすることだ。

 チェーンソーや芝刈り機などを手掛けるスウェーデンのメーカー・Husqvarnaは、同社が開発したロボット芝刈機『Automower』でFPSゲーム『DOOM』がプレイできるようになると発表した。

Play DOOM on Husqvarna Automower®

 『DOOM』はid Softwareから1993年12月にリリースされたタイトルで、FPSというジャンルを一般に広めた作品として知られている。2021年にはNFTアートを題材にした『DOOM 2』のModが登場するなど、その人気は今でも衰えていない。

 この『DOOM』、じつはオープンソフトウェア化されており、誰でも自由に利用・改変ができる。それに目を付けた欧米ユーザー・ギークたちが始めたのが「DOOMチャレンジ」と呼ばれる遊びだ。

 これはありとあらゆるデバイスで『DOOM』をプレイするチャレンジで、関数電卓、『Apple Watch』といったデバイスから、カラープリンター、妊娠検査キット、果ては大腸菌(※)など、もはや“なんでもアリ”の世界になっている。

(※正確には蛍光タンパク質を注入した大腸菌で作られたディスプレイ。)

 Husqvarnaによれば、『Automower』へと4月に提供されるアップデートにより、『DOOM』がプレイ可能になるという。公開された動画を見ると、芝刈り機に搭載されたディスプレイとノブの操作により、ゲームがプレイできるようだ。

 なお海外メディアの報道によれば、『Automower』でプレイ可能な『DOOM』は全編ではなく、最初のエピソード「Knee Deep In The Dead」に限られ、提供地域も限定されるようだ。提供期間は2024年4月9日から9月9日までとのこと。登録と詳細な情報の提供は公式WEBサイトにておこなわれる。

 『Automower』は日本では15万円以上もする高級芝刈りロボットだが、そこであえてレトロゲームの『DOOM』をプレイするというのも、オツなものなのかもしれない。また一つ、「DOOMチャレンジ」の歴史に新たな1ページが刻まれた。

〈Source〉Husqvarna/YouTube/Kotaku
https://www.youtube.com/watch?v=lp3X4IL4_UA
https://kotaku.com/doom-ported-playable-lawnmower-robomower-1851287927
http://www.husqvarna.com/DOOM

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