『Weekly Virtual News』(2024年5月13日号)
日清『U.F.O.』CMでP丸様。が“匂わせ”、『VRChat』はついにiOS対応 変化続くバーチャル業界
日清『U.F.O.』のCMに“なつかしい顔”が登場 去就報告も見られたGW明けのVTuber業界
GW明けゆえか、今週のバーチャル業界は比較的ニュースの量は落ち着いていた。とはいえ、『日清焼そばU.F.O.』のCMには驚かされた。
そういえば、
月がきれいですね。#明日MV公開 pic.twitter.com/nQn7wPK4UV— 日清焼そばU.F.O.公式 (@nissin_u_f_o) May 7, 2024
同商品とYouTuberのP丸様。とのタイアップCMが、コラボ楽曲「ずっ恋」とともに発表されたのだ。それ自体は普通のタイアップ広告の動きだが、その仕掛け方がとても匂わせている。輝く夜の月に映るその人物は……「P丸様。」だ。ファンブックでも言及されており、公知の事実ではあるが、本記事ではいちおう明言は控えよう。とはいえ「前世」といったキーワードも飛び出す「ずっ恋」には、なかなかのメッセージ性を感じるのも事実だ。
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Vsinger HACHI
キングレコード/SONIC BLADEより
メジャーデビュー決定🐝
\今秋フルアルバムのリリースも決定しております👏
続報を楽しみにお待ちください!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈#キンスパ2024 DAY2にも出演
現在チケット発売中!https://t.co/lCwfwGMLew pic.twitter.com/oXO4Vkxr7w— KAC/SB公式 (@kac_officialhp) May 10, 2024
個人単位のめぼしい動きでは、株式会社RK Musicが運営するVSingerプロダクション「ライブユニオン」所属のバーチャルシンガー・HACHIのメジャーデビューが挙げられる。キングレコードのレーベル「KING AMUSEMENT CREATIVE」内レーベル「SONIC BLADE」よりデビューを果たした形だ。『REALITY』生まれの実力派シンガーが、ここまで上り詰めたことはなかなかに感慨深い。
みなさまへ
メリーミルクは2024年5月17日をもちまして活動を引退します。
今までメリーとたくさん遊んでくれてありがとうございました( ˊᵕˋ* )
たくさんの方に愛されて、とっても幸せ者でした...!5/17(金)19時よりみなさまひつじさんと最後にお話できたらと思っています🐑 https://t.co/c7dyNV4A33
— メリーミルク🐑 (@milk_merry_) May 8, 2024
一方、「.LIVE(どっとライブ)」所属のメリーミルクが、5月17日をもって活動終了となる旨を発表した。2018年3月デビューという黎明期からのプレイヤーが、また一人業界から去ることになる。
【お知らせ】
AVATAR2.0 Projectの今後についてのご連絡 pic.twitter.com/oI3FGmOL5L— Avatar2.0 Project (@ProjectAvatar20) May 10, 2024
また、「バーチャル蠱毒」として業界をある意味で熱狂させた「AVATAR2.0 Project」も、運営チームの解散が発表された。残るメンバーは個人VTuberへ転向する者、活動を終了する者、別の法人へ移籍するものなどさまざま。すでに離脱したメンバーも今年見られただけに、個人的には「いよいよか」という感触だ。いずれにせよ、2018年から歩んできたタレントたちが、少しずつVTuber業界から去りつつある。
【New Studio Announcement】
THINKRはこのたび、KAMITSUBAKI STUDIOから分岐する形で2つの新スタジオ、「ALLT STUDIO(オルトスタジオ)」及び「PHASE STUDIO(フェーズスタジオ)」を設立しました。
新たに加わる「ALLT…
— THINKR (@thinkr_jp) May 8, 2024
また「KAMITSUBAKI STUDIO」は「スタジオの分岐」に至った。新たに「ALLT STUDIO」と「PHASE STUDIO」の2つの新スタジオが設立され、「KAMITSUBAKI STUDIO」はそのままに、体制を新たにしようとしている。
個別に説明すると、まず「ALLT STUDIO」は、DUSTCELLやGuianoなど、ネットシーンで活動するシンガーソングライターやアーティストをマネジメントするプロダクション・レーベルとなる。一方の「PHASE STUDIO」は、花譜のデザインも手掛けたPALOW.がクリエイティブディレクターを務める、オリジナルIP創出を行うクリエイティブスタジオとのことだ。
そして、「KAMITSUBAKI STUDIO」は上記の通り存続しつつ、バーチャルアーティストのプロデュースや、コンポーザーのマネジメント、アーティスト育成、XR LIVE制作、そしてストーリーIPの開発などを手掛ける、と表明している。公式発表では、この動きを「部分的な選択と集中」と表現しており、いわば広がりすぎた担当領域をスタジオごとに分割・再分担する意図があるのでは、と推測できる。この動きがどう寄与するのかは、今後の展開次第だ。