Z世代に「オールドコンデジ」なぜ流行? 秋葉原のカメラ専門店で聞いてみた
注目のオールドコンデジ
「まずはキヤノンの『IXY』シリーズですね。コンデジブームの発端となった海外の方が使っていたのが、この機種だったそうです。キヤノンはコンデジが強いメーカーで、元々定価が高く、写りがいいのが特徴です。とくにこの機種は『IXY』シリーズのなかでも上位機種になります。個人的にはこの角張った見た目も好きですね。古いコンデジは丸みを帯びたフォルムが多いのですが、この洗練されたかたちが気に入っています」
「色味も各メーカーによって、それぞれ個性があるんですよ。たとえば、富士フイルムは元々フィルムメーカーなので、色の研究が発達しています。いまは富士フイルムのミラーレス一眼も人気なのですが、色にこだわる方はコンデジも富士フイルムを選ぶのがおすすめですね」
「パナソニックのLUMIXシリーズは個人的に少し写りが甘いのが特徴だと思っていて、オールドコンデジがブームになっているからこそ、逆にパキッと写らない感じがちょうどよかったりします。こちらも探しに来られる方が多いですね」
『2nd BASE』で取り扱っているオールドコンデジは、2002年から2015年のあいだに流通したものが多い。古い機種から売れていく傾向にあるようだが、三村氏は新しい機種でもレトロ感を楽しむことができると解説してくれた。
「画素数が低い方がお客さまに求められているので、古いものから売れていきます。ただ新しい機種でも設定を調整したら画素数は落とせるので、もし見た目が気に入っていて写りの色も問題なければ、新しい機種でも十分楽しめますよ、という提案をしていますね」