カメラ初心者のZ世代大学生が気になるミラーレス一眼を小旅行に連れて行ってみた

大学生がミラーレス一眼を小旅行に連れて行ってみた

 日々、エンタメ×テクノロジーについて発信するリアルサウンドテック編集部。腕利きの執筆陣による読み物も好評ですが、一方で若年層の読者も多い媒体として、参考にしているのは現役大学生たちの声。連載「Z世代のリアルレビュー」では、編集部にインターンスタッフとして勤務する現役大学生ライターの視点から、毎週さまざまなトピックをお届け。今週は、最近になって突如ラーメンブームが到来している伊東がお送りします。

 先日、筆者は新幹線で山形県を訪れていました。メインの滞在地は、山形県の大蔵村にある肘折という地域。これまで冬になると、「暖かい場所に行きたい」とよく口にしていた筆者ですが、気付けば向かった先は日本屈指の豪雪地でした。

 山形県を訪れたのは今回が初めてだった筆者。せっかくの旅の思い出を、できれば美しい写真とともに残したい、と考えていました。そこでPanasonicさんに相談してみたところ、2024年の新機種を快くお貸しいただきました!感謝です。

 お借りしたのは、2024年1月26日より発売されているミラーレス一眼カメラLUMIX『DC-G100D』です。

LUMIX Gシリーズ ミラーレス一眼カメラLUMIX「DC-G100D」

 

 今回は旅の写真とともに、本製品の使用感や魅力をお伝えしていきます。カメラ初心者の大学生によるレビューですので、カメラに詳しいみなさま、どうか悪しからず。

小型・軽量ボディで旅先にもぴったり

 一眼カメラと聞くと、どうしても重さや持ち運びにくさが最初の懸念になりやすいのではないでしょうか。特に筆者は週末、比較的小さなバッグで外出することも多く、「今日はカメラを持っていきたいけど、バッグに入らない……」という経験がありました。おしゃれなバッグで出かけることを優先し、カメラを持っていくことを断念したこともしばしば……。

 そんなときに、ボディの重さが約346gのLUMIX『DC-G100D』はちょうどいい。なんと500mlのペットボトルよりも軽いんです。

休日用のお出かけバッグにもすっぽりと

 

 やはり初心者として重視したいのが、スマートフォンと同等レベルの「手軽さ」。LUMIX『DC-G100D』では、持ち運びのハードルを感じることなく、気軽にスマートフォン撮影からステップアップすることができます。

 また、本製品は便利なUSB Type-Cに対応しています。USB Type-Cというと、筆者の身近ではMacBookが挙げられますが、他にもiPhone15シリーズやAndroidスマートフォンなど、対応機種が多くあります。実際に使用してみて、特に充電の減りは気にならないくらい持ちがよく感じられましたが、いざという時に充電しやすい点もポイントです。

スマホと簡単連携で、撮影後すぐのSNS投稿が叶う

 筆者がカメラを使用する上で最も重要視していたこと、それはスマートフォンとの連携です。長年一眼カメラを愛用している方からすると、「なぜスマホと連携する必要が……?」と、もしかしたら思われるかもしれません。

 というのも、以前はSDカードでデータを保存し、PCを経由してスマートフォンに撮影データを送信するのが一般的でしたよね。ですが近年、スマホ連動機能を搭載した一眼カメラが増えているとのこと。

 そして本製品では、BluetoothとWi-Fiの併用によって、スマホへのスムーズな画像転送が実現します。筆者的にはこの"W使い"がかなり激アツ。というのも別の機種と比較したときに、接続・データ転送が格段にスピーディーだったんです。

専用無料アプリを使ってラクに転送可能

 

 以前、同じくLUMIXの『DC-FZ85』という過去モデルを使用していた経験があるのですが、一度に転送できる枚数が限られていたり、画像1枚あたりのデータ転送にもかなり時間がかかる印象でした。

 しかし本製品では、先述した"W使い"によってスマホ連動における悩みがすべて解消できます。"W使い"とは、まず事前設定をすることで、撮影前にBluetooth接続でスマホとカメラをペアリングさせます。すると、撮影中にBluetooth接続からWi-Fi接続に自動で切り替わるようになり、ユーザーの好きなタイミングですぐにWi-Fi接続によって、スマホへのデータ転送が可能になるのです。

 実際に使ってみて欲しいのですが、このデータ転送が驚くほどあっという間なんです。一度に数十枚転送する際にも、「歯磨きして待っていようか」なんて考えているうちに、気づいたら転送完了していました(笑)

 ちなみに、スマホへ転送したデータはすぐにSNSに投稿できちゃいます。筆者も自身のInstagramアカウントで、ストーリー投稿に使用していました。

実際に投稿したストーリー画像、明らかにスマホのみでは作り出せないクオリティ。

 

 地味に嬉しいのが、本製品で縦撮りした写真・動画が、スマホ転送後も縦向きで表示されていたこと。たしか過去モデルを使用していたときは、1枚1枚編集で向きを変更していた記憶があります……。

 特にInstagramのストーリー投稿は、縦向きの16:9の比率となっているので、サイズが変わらないまま投稿できるのは嬉しいポイントでした。

いざ、山形旅のお供として連れて行ったら……

 いよいよ楽しみにしていた山形旅の当日。果たしてカメラ初心者の筆者は、旅を楽しみながら『DC-G100D』を使いこなせるのでしょうか。

 山形新幹線に乗って、列車に揺られること約3時間半、終点・新庄駅に到着しました。

 外の澄んだ空気を堪能しながら、向かった先は新庄名物・とりもつラーメンが食べられる「末広」というお店。「末広」では、とりもつラーメンのことをスタミナラーメンと呼び、地元の方に大人気のようです。

 筆者もネギ多めでスタミナラーメンを注文。「お待ちどおさま」という声がけでついにラーメンが到着すると、手元に用意していたカメラをすぐさま起動し、パシャリ。

「末広」看板メニューのスタミナラーメン(¥650)

 

 ズーム機能を試してみたく、距離を取ってズームで撮影してみましたが、しっかり高クオリティで撮影できました。透き通るスープと新鮮なネギのシャキシャキ感が伝わっていると嬉しいです。

 ラーメンもあっさりとしたスープがとても美味しく、また食べたいと感じる一杯でした。ごちそうさまでした!

 今年は暖冬の影響もあり、地元の人によると降雪量も例年の半分以下とのこと。ただ、埼玉県出身の筆者にはあまりにも新鮮すぎる雪景色が、しっかりと広がっていました。

2024年2月の山形県大蔵村・肘折の風景

 

 そして山形といえば温泉。せっかくならば複数の異なる温泉に足を運んで泉質の違いを楽しんでみたいと思い、県内の温泉地を周ってみました。なかでも一際混雑していたのが、大正ロマン漂うノスタルジックな街並みで有名な「銀山温泉」。

 驚いたのが、観光客の70%くらいはインバウンドの来訪者だったということ。筆者がバスで隣の席だった方は、台湾から来たそうです。

 本当は夕方以降、ガス灯がライトアップされる様子を撮影したかったのですが、新幹線の都合で泣く泣く帰ることになり……。夕暮れ前の撮影ですが、観光地としての人気がよく分かる写真となりました。

 建築物がくっきりと映し出されています。手軽に撮影できるのに、やはりスマホ撮影とは比べ物にならないクオリティですね。

 最後に、下の写真はハイライトシャドウ機能を使って、自分好みにコントラストを調整して撮影したもの。車窓から見える駅のホームを映した何気ない写真ですが、実は説明書片手に試行錯誤しながらトライした1枚なのです。

 ボタンひとつで簡単に本格一眼クオリティの撮影ができるだけでなく、搭載機能を使って多様なスタイルを楽しめるのも、本製品の魅力のひとつ。カメラ初心者こそ、様々な機能を試してみてお気に入りの1枚を作ってほしいと感じます。きっと普段、スマホで撮影するときの何十倍もの感動が、そこにはあるはずです。

スマホに慣れた人こそ、一度試してみる価値アリ

 今回『DC-G100D』を使ってみて一番感じたことが、"圧倒的な使いやすさ"です。「ピントが合わない」、「スマホ転送が上手くいかない」などの使いにくさを、筆者が使用した1ヶ月間では一度も感じませんでした。

 本製品の公式WEBサイトを見ても、かなり「気軽さ」や「簡単さ」、そして「(SNS等を通じた写真・動画の)シェア」が強調されていることから、スマホ撮影に慣れているZ世代向けに作られている部分も大きいのかなと感じます。

 また撮影した写真の画質がハイクオリティなだけで、自然と何度も見返して、ずっと大切にしたいと思えるんです。今までのスマホ撮影では得られなかった感覚でした。

 少々高価な買い物にはなるものの、長く使い続ける"相棒"としてぜひ一度、一眼カメラを手に取っていただければと思います。

◼︎参考情報
https://panasonic.jp/dc/products/g_series/g100d.html

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