初心者も経験者も『スト6』で交流深める 『歌広場淳とミートたけしの「対戦よろしくお願いします!」#2』イベントレポート

『歌広場淳とミートたけしの「対戦よろしくお願いします!」#2』イベントレポート

 1月12日、Red Bull Gaming Sphere Tokyo(東京都中野区)にて、ゲームフリークとして知られ、リアルサウンドテックでも「歌広場淳のフルコンボでGO!!!」を連載するゴールデンボンバー・歌広場淳と、格闘ゲーマーとしても知られる「ミートたけし」こと、作曲家・世界的ベーシストである川村竜による『ストリートファイター6(以下、スト6)』のイベント『歌広場淳とミートたけしの「対戦よろしくお願いします!」#2』が実施された。

 本イベントは、「#2」とある通り、昨年9月に行なわれたイベントの続編的な位置づけとなる。『スト6』のミニトーナメントを設定した対戦会や、初心者講習会などを行なったほか、イベントの模様は歌広場のTwitchアカウントにて生配信された。

格ゲー初心者の女性が中心となった、アットホームな雰囲気のイベント

 本イベントは『スト6』のイベントではあるものの、会場に訪れたのは歌広場のファンである「歌ガール」たちが中心で、格闘ゲームをプレイしたことはないという人が大半だった。格ゲーのイベントは男性が中心になることが多く、初心者の女性が中心となるイベントは新鮮かつ、独自のワイワイとした雰囲気に包まれていた。

会場には複数のモニターとアーケードコントローラーが設置。人が集まればゲームセンターのような空間に
会場には複数のモニターとアーケードコントローラーが設置。人が集まればゲームセンターのような空間に

 会場にはスクリーンが設置されており、最高ランクであるマスターランクの女性プレイヤーが歌広場・ミートたけし両名と対戦した際や、経験者・未経験者部門に分かれてのトーナメントの決勝戦などでは多くの来場者が声援を送っていた。歌広場が来場者に勝利した際は溜息と笑いが、来場者が勝利すれば拍手がそれぞれ起こるなど、ファン中心のイベントならではのアットホームなムードで進行された。

会場のスクリーンの前で応援する人の姿も
会場のスクリーンの前で応援する人の姿も

 また、来場者による対戦会では、初めて格闘ゲームやアーケードコントローラーを触る人が大半というだけあって、いわゆる「レバガチャ」でプレイする人も少なくなかった。それでも、『スト6』に搭載されている「ダイナミックモード」(※)のお陰で対戦が成り立つ光景から、本作の受け皿の広さをあらためて感じられた。

※ボタンを押すだけで相手に近づいて攻撃したり、必殺技をうったりしてくれる、「モダン」よりも簡単な操作方法。オンラインでは使用不可で、ローカルでのみ選択できる。

 もちろん、初心者だけでなく経験者のプレイヤーも参加しており、彼らは経験者同士の対戦を楽しんでいただけでなく、初心者のセッティングを手伝う場面も見られた。また、プロゲーマーも来場しており、プロシーンを知っている人にとっては歌広場だけでなく、彼らとの交流・対戦の場にもなっていたようだ

 また、経験者・未経験者問わず歌広場とも対戦する機会が設けられており、歌広場との対戦台には長蛇の列ができていた。ここでもダイナミック操作は活きており、マスターランクの中でもさらに上位に位置するレジェンドランクに到達したこともある歌広場とも対戦が成り立っていた。また、歌広場が「どうすればいいかわからない」というファンに「どっかに強いボタンあるから押してみて!」とアドバイスを送る場面も見られるなど、『スト6』を通じて多くのファンが交流を楽しんでいた。

 冒頭でも述べたとおり、格闘ゲームのイベントに足を運ぶ人のほとんどが男性かつ経験者が中心だ。また、かつてのゲームセンターも女性客が少なかったため、女性が対戦台に並ぶ光景は筆者にとって非常に新鮮だった。

 また、歌広場が中心にいることによって、格闘ゲームをプレイしたことがない人も、とりあえず・なんとなく触って、気軽に楽しめる場となっており、歌広場とファンとの交流だけでなく、格闘ゲームの裾野を広げるという意味でも有意義なイベントになっていたのではないだろうか。

歌広場と対戦することができる台には人だかりが常にできており、ファンとの交流の場となっていた
歌広場と対戦することができる台には人だかりが常にできており、ファンとの交流の場となっていた

 イベント後、歌広場は本イベントについて語ってくれた。

ーー今回はお疲れ様でした。女性中心の格ゲーイベントは珍しいですが、2回目となる本イベントを終えてみてどんな感想を持ちましたか?

歌広場淳:コロナが明けてオフラインのイベントもだんだんと珍しいものではなくなりましたけど、未経験者を積極的に集めたいという試みはいいんじゃないかと思っています。

 僕が配信などで『スト6』をやっている姿を見て、この場に来てくれました。僕もこのゲームをみんなにプレイしてほしいと思って、こうしたイベントをやっているんですが、対戦会と銘打ってはいるものの、ゴールデンボンバーのファンの、普段ライブやイベントに足を運んでくれるような、ゲームをやっていない人がメインなんですね。

 僕が『スト6』をやることによって、そうした未経験者の女の子たちがプレイしてくれるし、会場で自撮りをしている女の子がいたりもする。そもそも女の子しか映らないゲームの空間は珍しいですよね。これからどうなっていくかはわからないけれど、「面白いイベントだなぁ」と思いました。

ーー実際、未経験者の方も多くプレイされていましたね。

歌広場淳:そうですね。今回は2回目ですが、前回よりもゲーセン・対戦会っぽくなったんですよ。ダイナミックモードという初心者がやっていても形になるモードがあるんですけど、それの一番いい使い方の一つじゃない? と思いました。

 また、前回一度触って、それから一度も触っていないって子が来てくれたのは、新しいゲームの楽しみ方が見れた気がして面白かったです。ゲームは、常に新しい楽しみ方を提示してくれるから面白いですね。

ーーたしかに、初めて格ゲーを触る人でも、楽しんでプレイしていましたね。『スト6』すごい……。最後に、次回以降はどのような試みをしたいと思っていますか?

歌広場淳:配信のラストではゲストを読んでみたいという話もしましたが、ミートさんは食べ物を扱いたいと言っていますね。前回、今回と僕の好きなものにファンの子が寄ってくれているので、今度は僕たちが女の子の好きなものを用意してあげたいです。たとえばこの場所にアフタヌーンティーみたいなのがあったら、見たことのない光景だけど楽しそうですよね。

ーー今回はありがとうございました!

歌広場淳:ありがとうございました!  今後も頑張っていくのでよろしくお願いします!

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