『Weekly Virtual News』(2023年1月9日号)
CES2024、刀ピー、バーチャルファッション おだやかながらも盛り上がる年末年始のバーチャル業界
『Meta Quest 2』が7700円の値下げ 『CES 2024』では新たなVRデバイスが顔を出す
この年末年始のバーチャル業界は比較的おだやかだった。しかし、重要な出来事がたしかに起きていたように思う。
本日1/1(月)からMeta Quest 2が値下げに!
👉128GB:39,600円
👉256GB:46,200円最新のヒット作『アサシン クリード ネクサスVR』など人気ゲームをプレイして、2024年を新たなVR体験の年にしよう🎉
※Meta Questの対象年齢は10歳以上。 pic.twitter.com/Do4mvlq6Ys
— Meta Quest Japan (@MetaQuestJapan) January 1, 2024
まず、『Meta Quest 2』の価格改定が発表された。128GBモデルが39,600円に、256GBモデルが46,200円に、それぞれ7,700円の値下げになる。昨年発表された新型機『Meta Quest 3』と比べるとほぼ半額だ。ハイエンドでMR(複合現実)もカバーする『Meta Quest 3』と、平均的なスペックで手軽にVRができる『Meta Quest 2』、という棲み分けになるだろう。今後も幅広い顧客を確保し続けたい、というMetaの思惑が感じられる。
#CES2024 に合わせ、200gの超軽量VRヘッドセット「MeganeX superlight」と、高音質低遅延になった「mutalk 2」
光学併用式となった「HaritoraX ワイヤレス R」と、3種の新製品を発表しました。現地時間1/9から開始される本番のショウでも展示し、一部をご体験頂けます。https://t.co/6TCKoWtPRB— 株式会社Shiftall (@shiftall_jp) January 8, 2024
そして、ラスベガスにてスタートした『CES 2024』では、ShiftallよりVRヘッドセット『MeganeX superlight』と、モーショントラッキングデバイス『HaritoraX ワイヤレス R』、ワイヤレス防音マイク『mutalk 2』が発表された。
『MeganeX superlight』は、同社のVRヘッドセット『MeganeX』に連なる新製品だ。より軽量になり、その上高画質を維持しつつ、外部トラッキング用のカメラやスピーカーなどを廃し、別途設置のセンサー(SteamVRベースステーション)によるトラッキングにのみ対応した、”割り切った”デバイスと言える。おそらく自宅などで長時間VRを楽しむユーザーを想定したものだろう。様々な需要を盛り込もうとした『MeganeX』とは対照的だ。
『HaritoraX ワイヤレス R』は、愛用ユーザーの多いトラッキングデバイス「HaritoraX」シリーズに連なる最新機種だ。従来の9軸IMU方式(加速度・角速度・地磁気センサー)と、外部設置の専用カメラによる光学方式のハイブリッドとなり、軽量・長時間駆動・遮蔽物影響の少なさ、というIMU方式の強みと、光学方式による高精度の両立を目指しているようだ。
そして、『mutalk 2』はワイヤレス防音マイク『mutalk』の新モデルだ。基礎性能を向上させつつ、新たに有線接続にも対応。これまで別売オプションだったノーズカバーマウスパッドも付属し、鼻声にしたくない需要にも応えている。コンセプトはよいものの、使い勝手の面ではそこそこの評判だった『mutalk』。新モデルではこの面がどこまで改善されているか期待したい。