涙を流して喜んでくれた彼のように ライバー・俺阪神の“Pocochaを頑張るの源”

俺阪神の“Pocochaを頑張るの源”

「おじさんなめんなよ」を合言葉に

――なるほど、ありがとうございます。では、『Pococha』をはじめて一番嬉しかったエピソードを教えてください。

俺阪神:「俺阪神さんみたいになりたい」と言ってライバー活動をはじめたライバーさんが、うちの枠にたびたび来てくれます。おじさんライバーさんが多いのですが、そんな彼のところに僕が顔を出したら、すごく喜んでくれて。「花火」のアイテムを何気なく使ったら、「めちゃくちゃ嬉しい」と言って、涙を流して喜んでくれたんですよ。僕がきて、アイテムを使っただけで涙を流せるというのは、この人自身がとても幸せだからだと思いました。僕は正直、いまはそれでは泣けない。そう思ったときに、僕はこの人みたいに花火一発で泣けるぐらい幸せになりたいなと感じました。まるで原点回帰のように、僕が初めて配信したときに人が入ってきてくれたときの喜びを思い出したので、最近の頑張る源になっています。

――素敵なエピソードですね。若いライバーさんが多いなかで、経験がある男性の方が増えてくるというのは、とても素敵なことだと思いました。

俺阪神:それが結構大変なんですよね(笑)。おじさんになるとアイコンだけで人がバンバン入ってくることはないし、ちょっとつまらなかったらすぐいなくなってしまう。おじさんの生き残る場所があるのかと、おじさんライバーたちが集まって話すこともあるんです。「おじさんなめんなよ」という言葉をみんなの合言葉にしているんですよ(笑)。

――一方で、ご自身の年齢やキャリア・経験があるからこそ枠に活きたと思うことは?

俺阪神:やっぱり僕の過去の経験は活きていますね。他のライバーさんやリスナーさんから、阪神さんは「人の痛みがわかる人」だとよく言われていて。ただのお人好しなんですけれど。優しいと思ってくれるみたいで、心がしんどい時に枠にきてくれる人が結構います。そうやって支える存在になれるのは、僕も嬉しいですね。

――『Pococha』を始めて人生に変化が起きたことがあれば聞かせてください。

俺阪神:いままで僕が出会ってきたのは、福祉関係の人が多かったんです。でも『Pococha』をはじめてから、障がいのある方だけが苦しんでいるのではなく、一般の人たちも同じように苦しんで、同じようなことを考えているのだと、知ることができました。

――今後、目標にしていることはありますか。

俺阪神:いろんな事務所の人や男性のトップライバーさんたちと、なにか面白いことをやりたいと話しています。僕たちで企画したイベントができたらいいなと妄想していますね。

――では最後に、あなたにとっての『Pococha』とは?

俺阪神:『Pococha』は応援し合える場所だと思っています。僕自身、リスナーとして心の底からライバーさんを応援していますし、僕が悩んでいるときにはみんなが応援しにきてくれます。「もう辛い」と言っている人たちのところにみんなが集まってきて、心に寄り添いながら「大丈夫だよ」と声をかけてくれるのが『Pococha』ですね。さりげない言葉をかけてもらうことで、バーチャルの枠を越えて喜びを感じたり大切な人ができたり。そんな大切な場所になるのかなと思っています。

■俺阪神

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