QuizKnockの動画が面白い理由とは? 6ヶ月の密着動画に見えた“エンタメと知の融合”の裏側

【間違いを探せ】東大卒なら文章内の誤字、指摘できるよね?

 実際に公開された12分40秒の『間違いを探せ』をみてみると、そこには企画者の河村や作問者の意図どおり、問題に困惑する出演者が映っており、今回の企画の成功を物語っている。編集者が悩んだ「大逆転チャンスYeah!!!」は視聴者にも好評で、時間をかけた校正・校閲も、動画を通して正しい知識を伝えるためにいかに重要な工程であったか、テロップを見れば一目瞭然だ。

 この裏側密着動画に登場したのは動画制作に携わる一部のメンバーだったが、実際には各工程に複数人の担当者が存在しており、ふくらPを中心としたYouTube制作チームは大所帯。ものごとにおける方向性や目的は、人数が多いほどずれが生じる可能性が高いわけだが、QuizKnockが大人数で活動しても“エンタメと知の融合”という方針からブレない理由は、「クイズってかっこいい」というふくらPの長年の思いに共鳴している人びとが集まっていることにあるようだ。

 今回の動画は、QuizKnockの活動方針とそれを体現する制作チームの統一性がみられた貴重なコンテンツといえる。今後QuizKnockの動画を視聴する際は、動画制作に携わる人びとの意図や思いを想像しながらみると、より動画が面白くなるかもしれない。

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