『今日好き 九龍編』2話ーー観覧車で過ごすナイトデート 会話のラリーに不穏な空気?

『今日好き 九龍編』2話

そら、るいに対する恋心は途切れず「キモチは揺らがなかった」

 新たな環境に放り込まれたら、誰でも少しは萎縮してしまうもの。だが『九龍編』メンバーのやる気はすごい。初日からすぐ旅の雰囲気に溶け込み、『今日好き』に参加したからには、全力で“今日好きをしよう”としている。その意志は、ゆずき(松田謙希)×そら(中川そら)がナイトデートから帰還したところ。初日ラストのタイミングで、ライバルへの遅れを取り戻そうとする“リベンジ2ショット”の様子からもはっきりと伝わってきた。

 たかと(矢口昂歩)×ひいろ(鈴木日彩)、るい(村澤瑠依)×そら、ゆずき×のりか(千葉紀佳)の2ショットのなかでも、とくに気になったのは、るい×そらの高1・高3の年の差ペア。前述のナイトデートによって、そらとの別行動中も気が気ではなかったるい。彼女を2ショットに誘って早々、キモチの変化について尋ねると、おそらくは想像してなかっただろうラッキーな回答が。「キモチは揺らがなかったから。るいくんがいちばんキモチが大きいかな」。

 これにはさすがに、るいも“おぉ〜”と言わんばかりに頬が緩む。感情があまりにわかりやすく表情に表れるため、本当にカメラが寄っていて楽しくなる人だ。また、最後には初の記念撮影も。ランチの際にも2ショットで仲を深めたふたりだが、その際には撮るのを忘れていたとのこと。そのくらいに楽しい時間を過ごしていたのだろうと、勝手ながら想像をしてしまった。

ゆずき、そらとのナイトデートは気まずい雰囲気に

 それではなぜ、そらはゆずきとナイトデートという深い時間をともに過ごしながらも、るいから心変わりをしなかったのか。前述のるいとの“リベンジ2ショット”の少し前。ゆずきとそらが一緒に観覧車に乗ったシーンに遡って振り返ってみよう。

 本来であれば、高所からの景色をゆったり楽しむはずなのに、なぜだか回転スピードの速い今回の観覧車。ゆずきとそらもそのことに気がついたのだが、「速いね」というやりとりだけで、なんと観覧車が1周しきってしまう。するとそのまま2周目に。ここから会話を深めるチャンスでしかなかったのだが、緊張なのか、はたまた単純にラリーが続かないのか、お互いに徐々に口数が減り、ゴンドラのなかに静寂が流れる場面も。このナイトデートこそ、ゆずきから誘ったのだから、できれば彼に会話をリードしてほしいものだが、そのあたりにも気を遣い、話題を振ろうとしていたのはそらの方だった。

 こうした空気に、スタジオの“恋愛見届け人”たちからもアドバイスや、ゆずきを応援する声援が。「大丈夫、話を続けよう」と、画面越しのゆずきに落ち着きを求めるが、もし自分があの張本人だとしたら、きっと汗が止まらず、体の熱気が相手に伝わってしまうと心配で、頭が回らなくなってしまうかもしれない。

 とはいえ、観覧車に乗って「速いね」と観覧車の話や、そこから見える景色の話をすること。第一印象の相手について尋ねて、そのまま第一印象についての話題を進めてしまうこと。これでは恋は発展しない。たとえば、気になる相手と観覧車に乗れたことがうれしいと語ったり、第一印象で別の男子を気になっていたとしても、それでも自分は“あなた”を気になっている。そして、“あなた”が気になっている男子への想いを上回るくらい、これからアピールを重ねていくと宣言したり。どんな状況でも、自分と相手だけがつくれる世界の話をすることこそ、カップル成立までの最短ルートである。

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