監督から声優を全て担当 3つのギャグアニメチャンネルを運営する「そろそろ谷川」とは?
近年、『ポプテピピック』や『ちいかわ』など、シュールなアニメが人気を集めているが、YouTubeでもクスッと笑えるアニメチャンネルが話題となっている。「そろ谷のアニメッチ」だ。この記事では一度見たらハマる「そろ谷のアニメっち」の魅力を紐解いていきたい。
「そろ谷のアニメっち」は、2021年6月に開設されたコントアニメ系のYouTubeチャンネルである。登録者数は80.4万人を誇り、チャンネル総再生数は4億5000万回を達成するなど、若い世代を中心に大きな支持を得ている。(2023年10月29日現在)
当チャンネルは、TOHOシネマズの幕間アニメや地上波アニメなど、多くの動画作品や漫画作品を手がける「そろそろ谷川(そろ谷)」が運営している。ひとりで監督・脚本・イラスト・声優を担当しており、その多彩さと、YouTubeアニメとは思えないクオリティの高さで大きな話題となっている。
なかでも2021年8月に公開された「彼女の卒アルが全然ちがう顔だった【黒歴史】【アニメ】」は、750万回近く再生され、もっとも人気を集めた動画となっている。動画の内容は、卒アル写真の顔と違うことを指摘された彼女が、ヒアルロン酸整形をしていない言い訳をするなかで、彼氏に秘密をどんどん暴露してしまうというもの。キャラクター同士の関西弁での掛け合いや、話のオチまでの完成度の高さから、「漫才作家になれるわこの人」「これ芸人に実写コントして欲しいくらいに面白い」と脚本を絶賛する声が集まっていた。
キレキレのボケとツッコミが繰り広げられることから、アニメというよりは漫才やコントとして楽しんでいる人が多いことがわかる。
また、デフォルメされたイラストからは想像できないような、細かい表情や仕草に注目している視聴者も多い。「女子大生のベッドの下に潜むストーカー男がキモい【アニメ】」は、好きな女の子のベッドの下に隠れる男性と、そのベッドに腰掛ける女の子のワンシチュエーションの動画である。
体勢は変わらないのだが、表情の変化だけでキャラクターの感情を的確に表現している。たとえば「うれしい」を表現するときは、ほっぺたが赤くなるだけでなく、思いを馳せるように目を閉じたり、推しに出会った瞬間みたいに両手を顔に持ってきたりと、感情描写への細やかなこだわりを感じる。
そろ谷は「そろ谷のアニメっち」の他にも、「そろ谷の一発アニメ 」「【耐え子の日常】そろ谷のアニメ」「サイコな美女@そろ谷のアニメ」の3つのアニメチャンネルを運営。どのチャンネルも1、2週間ごとにアニメ動画が公開されているため、毎日クスッと笑いたい方はぜひ各チャンネルをはしごして楽しんでみてほしい。