ラッパー・晋平太も絶賛する“ジジイラップ” 岡山弁ラップとコントをかけ合わせた新感覚アニメ「シャラララックス」の魅力

 数年前からHIPHOPミュージックやMCバトルなどが注目され、ラップブームが再燃している。YouTubeにもその波は来ていて、中でも異彩を放っているのが「シャラララックス【岡山弁アニメ】」のジジイラップだ。今回はこの謎のラップ動画の魅力について紹介する。

面白い×カッコいいを両立させた岡山弁ラップ

【フル】ジジイ同士のだいぶ見てられないラップバトル 【8小節×3本】

 シャラララックスは、登場人物が岡山弁で会話を繰り広げるアニメコントを投稿するYouTubeチャンネル。投稿されている作品の中で特に再生回数が多いのが入院しているジジイがラップをするシリーズだ。最初の動画では孫がお見舞に来て、次に隣のベッドで寝ているジジイが現れ、最後に妻であるおばあさんがお見舞いに来るという3部作になっている。

 「ジジイ同士の見てられないラップバトル」では、「ビートくれや」という合図とともにジジイたちの咳払いが始まり、そこからスイッチが入ったようにバチバチのラップバトルが展開される。「てか貴様は一体誰なんじゃ? ずっと隣に居たけど知らん患者」、「ワシの名前は糸森慎三、さすがにこれ以上二度と言わんぞ」など韻を固く踏みながら、様々なフロウ(声の調子)で引き込む。内容やシチュエーションは面白くて笑えるのに、ラップとしての完成度が高くカッコいいのがクセになり、リピートして何度も聞きたくなる。

 コメントを見ても「1回目は爆笑したけど2回目以降は曲として聴いてる」、「中毒性やばい」とファンになる視聴者が続出しているようだ。

ラッパーの晋平太も絶賛。続きが見たいとリクエスト

ジジイ同士のだいぶ見てられないラップバトルを現役ラッパーにジャッジしてもらった結果...

 フリースタイルダンジョンなど人気のラップバトル番組にも出演しており、現在はYou Tuberとして活躍している晋平太は、自身のチャンネルの動画内で初めてこのジジイラップを見て「俺たちがジジイになったらありえる」、「めちゃめちゃフロウするじゃん」と興奮して語った。左のジジイは頭韻(語の頭に韻を踏むこと)が好きで、右のジジイはパンチライン(印象的なフレーズ)で攻めてくるタイプ、と経験者らしくスタイルを分析をしていた。

作者はラップ経験者?謎に包まれたプライベート

明らかにリハやってるデスゲーム運営【アニメコント】

 作者の顔やプロフィールは公開されておらず、ラップ経験があるのか、普段どんな活動をしているのかは明らかになっていない。話題になっているジジイラップの他にも「明らかにリハやってるデスゲーム運営」、「下手すぎて眠れない睡眠導入BGM」などのアニメコント動画を作っているが、更新頻度は高くない。Twitterでは「編集、イラスト、音声入れなど全てひとりで行っている」と発言しているため、今後どんな動画が上がるのか、のんびりと楽しみに待っていたい。

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