『CoD: MWIII』はシリーズ要素満載 過去作マップ登場や伝統的なミニマップ仕様復活も
強烈な連射速度が特徴のスコーピオン EVOも登場
武器を見ると、サブマシンガン枠として“RIVAL-9”が登場していた。名前こそ違うが、形は『BO2』に登場した“Skorpion EVO”に似ており、超高速の連射速度もそっくりだ。
『BO2』のスコーピオンはその連射速度を生かし、反動は強いが接近戦で優位に立つという武器だった。アタッチメントの“ラピッドファイア”を付けるとさらに連射速度が上がり、普通は断続的であるはずの発砲音が、ラピッドファイア付きのスコーピオンはブーンという異様な音になっていた。
すべてのパーツを確認できたわけではないが、RIVAL-9にも連射速度を上げるものがあるかもしれない。プレイヤーの都合を一切考えないようなあの強烈な反動を、今作でも味わってみたいものだ。
ミニマップ上に発砲時の赤い点が映る仕様が復活
細かい要素だが、プレイヤーがサプレッサーなどの一部パーツを装備していない状態で発砲した際、自身の場所を示す赤い点がミニマップ上に映るようになった。つまり考えなしに撃っていると、相手にこちらの居場所が知られてしまう。これは「CoD」シリーズの伝統とも言える仕様だ。
赤い点は画面中央上のコンパスに映るというのが、2019年発売の『Call of Duty: Modern Warfare』(以下、MW)と2022年の『Call of Duty: Modern Warfare II(以下、MWII)の仕様だった。赤い点の方角しかわからないため敵の位置は漠然としているが、その反面、サプレッサーなどの減音器がなくても戦いやすいという一面もある。とはいえ、シリーズとしては異例の仕組みに、少なくない反発があったのも事実だ。
リメイク版『MW』と『MWII』の仕様から、シリーズおなじみの形に戻ったのが今作のミニマップということになる。実際、コンパス上に映る赤点だけでは、敵の位置を探るのは難しかったので、こちらのほうが戦いやすくなるとは思う。
マップに関連するものと言えば、今回は旧『MW2』のマップが多く復活しているのも特徴だろう。住宅地が密集するファベーラ、高層ビルを舞台にしたハイライズなど、往年のファンには懐かしいマップが多い。PS3の作品とはいえ、当時の画質はPS5と比べると圧倒的に粗い。現代の技術でよみがえる『MW2』のマップを通して、「CoD」シリーズの進化を見られるのは感慨深かった。
今回のオープンベータテストでは、過去作の仕様や要素を復活させてきたという印象が強かった。少なくともマルチプレイに関しては、とくにシリーズファンにとってはうれしい内容になっているだろう。製品版では今回登場しなかった武器やマップもあるだろうし、そこにも期待したい。
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