『CoD: MWIII』はシリーズ要素満載 過去作マップ登場や伝統的なミニマップ仕様復活も
『Call of Duty: Modern Warfare III(以下、MWIII)』は11月10日の発売を前に、10月13日から17日にかけて本作のオープンベータテストが行われた。マルチプレイに収録されているいくつかのモードが体験できたほか、バレルやサイト、弾薬など細かなところまで銃をカスタマイズできる“ガンスミス”なども触れることができた。
本稿では、今回開催されたオープンベータテストのなかでも、現在確認できる過去作の要素などを中心に解説していきたい。
『BO2』と旧『MW3』のストリークが復活
試合中、連続で相手を倒すか、あるいはスコアを稼ぐことで、事前に設定しておいた“ストリーク”を得ることができる。画面上のミニマップに敵の位置を映す“UAV”や、3発の爆弾を指定した位置に落とす“SAE”など、ストリークのバリエーションは多い。
同じストリークでも、手に入れる手段が敵を倒すことなら“「キル」ストリーク”、スコアを稼ぐのなら“「スコア」ストリーク”となる。「コールオブデューティ」(以下、CoD)シリーズは、大別すると「モダン・ウォーフェア」(以下、MW)と「ブラックオプス」(以下、BO)という大きなシリーズがあるのだが、そのうち「MW」シリーズはキルストリーク、「BO」シリーズはスコアストリークが昔は主流だった。ただ、最近はキル制とスコア制の両方を取り入れることが増えてきている。
今回の『MWIII』でもストリークはもちろんあるが、そのなかでも筆者の目を引いたのが“ガーディアン-SC”と“モスキートドローン”、“ジャガーノート・リーコン”の3種だ。
ガーディアン-SCは、ビームを前方に照射して敵を妨害するもの。こちらは“ガーディアン”という名前で似たストリークが『Call of Duty: Black Ops II』(以下、BO2)で登場していた。敵を妨害する効果も同じで、設置タイプという点でも変わらない。ドミネーションなどの陣取り系のルールでは、敵に使われると厄介だったし、筆者自身もけっこうお世話になった記憶がある。
モスキートドローンは徘徊型の無人機で、発見した敵に対して爆弾を落とす。普通に使っても強いが、高所などの有利な場所にいる敵も攻撃できる点がうれしい。こちらもガーディアンと同様、“ハンターキラー”という似たストリークが『BO2』にあって、こちらは爆弾を落とすのではなく、本体そのものが突っ込むというものだった。
ジャガーノート・リーコンは、防衛に特化したストリーク。耐久性の高いジャガーノートという戦闘服に身を包み、防弾のシールドにHeymakerというショットガン、煙幕を展開するスモークグレネードが使える。自分から攻めるというより、接近してくる敵を迎え撃つ、守りに特化したストリークと言えるだろう。特定のエリアを巡って戦うドミネーションのようなルールでは滅法強そうだ。
ジャガーノート・リーコンは、2011年の『Call of Duty: Modern Warfare 3』(以下、MW3)でもストリークとして登場した。厳密には“「サポート」ストリーク”の一部で、キルストリークやスコアストリークとは違い、死んでもカウントが継続するというもの。おかげで連続でキルやスコアを稼げない人でも、確実にストリークが手に入れることができた。
旧作版『MW3』のジャガーノート・リーコンは、重装甲の戦闘服や防弾のシールドこそ『MWIII』と同じだが、手持ちの武器はハンドガンとやや貧弱だった。とはいえ、ドミネーションで盾を構えて陣地を守るジャガーノート・リーコンにてこずったのはよく覚えている。