YouTubeの新機能「コース」は、教育系YouTuberと“動画で学ぶ”人たちの追い風となるか
教育系YouTuberの背中を押す機能に
ちなみに、気になるコンテンツ視聴料の行先は、そのほとんどがクリエイター側の収益となる。このしくみから、コース機能は教育系YouTuberの追い風になると考えられる。
エンタメ系YouTuberと異なり、教科や分野を特化している教育系YouTuberには、企画の限界という問題がある。「文系でも楽しめる理系動画」で絶大な人気を得ていたYouTuber・はなおでんがんは、活動8周年で解散した理由のひとつに、ジャンルに特化した動画をつくるためのネタが尽きてしまったことを挙げており、教育系YouTuberの継続の難しさが露呈したのことは記憶に新しい。
YouTubeが戦場となるクリエイターにとって、ネタが尽き、動画がつくれないことは死活問題だ。しかしながら、コース機能ができたことにより、本格的な学習コンテンツを有料で配信できるとなれば、動画の企画も必然的に増える。活動継続問題は少し落ち着きそうなうえ、広告以外に収益がアップする機能が追加されるとあって、YouTuberたちの経済的な不安も軽減できるといった側面もありそうだ。教育系YouTuberは今後、視聴者が望む学習ニーズを読み解くスキルも必要になってくるだろうが、全体的には追い風の傾向。視聴者側にとっても学習の副教材的に使う、語学スクール感覚で使うなど、さまざまなメリットがある。コース機能の誕生は、YouTuberたちの未来をより良いものに変えていく一歩となりそうだ。
(参考元:https://support.google.com/youtube/answer/12751869?hl=ja)
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