海の中でも使えるタフネススマホの代表格「TORQUE」 2年ぶりの新モデルを徹底レビュー

タフネススマホ「TORQUE(トルク)」新モデル登場

 タフネススマートフォン「TORQUE(トルク)」から、2年半ぶりの新モデルとなる『TORQUE G06』がauブランド(KDDI・沖縄セルラーの)限定のスマホとして10月19日に発売される。

 「TORQUE」は、アウトドアやエクストリームスポーツに挑む人に向けて作られたタフなスマートフォンだ。京セラが製造し、au限定のスマホとして10年に渡り販売されてきた。

シリーズの定番カラーである「レッド」は光沢感ある仕上げ。 ブラックはサラサラとした梨地仕上げ。

 今回のカラーは2色展開で、異なる趣きに仕上げられている。シリーズ定番のレッドは、ホーローのような光沢感たっぷりの塗装だ。緑が多い自然の中でも良く目立ち、キャンプ用具と並べても違和感の無い色合いとなっている。

 一方のブラックは梨地仕上げのマットな質感になっている。手触りは冷たくさらさらとしていて、高級なカーボン三脚を思わせる。ビジネスシーンにも溶け込めるが、アウトドアへの情熱を忘れないような、洗練された仕上げとなっている。

持ち運びを考え抜いた作り

 『TORQUE G06』の大きさは約154×75×14.6mm、重さは234gだ。前世代モデルの『TORQUE 5G』と比べると、画面が縦方向に縦方向に約13mm短くなり、約14g軽くなっている。その分表示領域も縦に圧縮されているが、アウトドアシーンでの操作性としては改善されているといえるだろう。本体には上下左右の4箇所にストラップホールを備えており、ショルダーストラップやネックストラップに装着しやすいよう配慮されている。

ショルダーストラップなどを装着できる

 別売のアクセサリーとして、バイクや三脚に装着できるマルチホルダー、カラビナ付きのハードホルダー、水場で便利なフローティングストラップの3つのアイテムが販売される。

圧倒的なタフネス性能

 『TORQUE G06』の最大の特徴は、他の追随を許さないタフネス性能だ。いわゆるMILスペックと呼ばれるミリタリーレベルの耐久試験21項目と、京セラ独自の8項目の計29項目の耐久試験をクリアしている。

 このスマホは落下試験で2mの高さから金属板に自由落下させるという過酷な試験をパスしている。つまり、あらゆる角度からスマホに衝撃を与え続けても、壊れずに動くことが確かめられている。

 また、防水性能のテストでは、塩分を含む海水面で2m沈めた際の耐久性を検証する試験も実施されている。さらに、泡ハンドソープで洗えることも確認しているという。

海水への耐性も備えている
低温や高温など過酷な環境も耐えられる

機動的に使える3つの物理ボタン

 側面と上部に、3つの物理ボタンを備えている。スマホを素早く起動するためのボタンだ。一度押しやダブルクリックの操作を、好みのアプリの起動や、カメラのシャッターに割り当てることができる。ボタンを割り当てておけば、グローブを装着した状態でも操作がしやすくなり、海中でカメラのシャッターを切るなどの芸当も可能になる。

物理ボタンの割り当ても可能

バッテリー交換が可能

 『TORQUE G06』はスマホとしては珍しく、ユーザーによる電池パックの交換に対応している。もともとのバッテリー容量は4270mAhと多いが、充電持ちの予備電池を持参すれば、電池の持続時間をさらに延長できる。長時間の縦走登山でもバッテリー切れの不安を軽減できるだろう。

 なお、バッテリーパックのカバーはコインなどを差し込んで開けるターンロック構造となっており、スマホを落とした衝撃でバッテリーが飛び出す心配は無用だ。

電池パックを交換できる

カメラは3眼に

 背面カメラはT「ORQUE」としては初となる3眼カメラを搭載。新たに追加されたマクロカメラによって、小さな花や虫にクローズアップして撮影できる。LEDフラッシュも2基備えているため影を落とさず接写できる。メインの広角カメラセンサー自体も6400万画素の高解像対応となっており、暗いシーンでの撮影性能も改善されている。

背面カメラはマクロが追加された

 動画撮影機能では、独自の機能も備えている。「Action Overlay」を使えば、トレッキングやツーリングでは、位置情報や天気などの情報を文字と友に記録できる。新たに、動画に文字を重ねて撮影できる「Text Overlay」機能も追加されていた。

移動中の情報を動画上で記録できる「Action Overlay」
Instagramでの文字入り動画を簡単に作成できる「Text Overlay」

パフォーマンスは順当に向上

 パフォーマンスは前世代の『TORQUE 5G』と比べても順当に向上している。まず、チップセットはSnapdragon 7 Gen 1を搭載し、メモリは6GBを搭載。ストレージは128GBと小さめだが、microSDを装着すれば最大1TBの保存領域を確保できる。もちろん、日常生活では欠かせないおサイフケータイにも対応しており、Qi規格のワイヤレス充電も可能で日常シーンでも便利に使えるようになっている。

 「TORQUE」オリジナルのアプリでは、活動に必要な情報を集約して表示する「Outdoor Portal」が刷新された。高度、潮度などを表示するツールアプリも搭載している。

各種アクティビティで活用できる「Outdoor Portal」
野生生物の活動が活発になる時間を示すツール「Solunar」

 スマホとしてのオールラウンダーな機能に加えて、アウトドアに特化した高いタフネス性能を備えた『TORQUE G06』。山も海も制覇するエネルギッシュな人に相応しいギアである。

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