プリキュアは『VRChat』に、ドラえもんは『Roblox』に登場 新たなソーシャルVR『Resonite』も動き出す

複数の国民的IPがVRに上陸

『NeosVR』より独立したメンバーが新たなソーシャルVRを立ち上げる

 先週は新たなソーシャルVRの萌芽も見られた。9月23日に発表された『Resonite』だ。同日には公式WEBサイトと「Steam」のストアページが公開され、すでに公式Discordサーバーも立ち上がっている。

Resonite - Mini Trailer

 『Resonite』が目指すのは「単なるソフトウェア」ではなく「第2の家」だ。自由なアバター、低遅延音声、カスタム可能なUI、メディア共有機能、ユーザーごとのインベントリ(アイテムの格納・保持)機能、コンテンツの外部エクスポート……などなど、謳う機能は至れり尽くせり。「ProtoFlux」なるビジュアルプログラミング言語まで用意され、あらゆるものをプログラミングでき、WebSocketまでサポートしているため外部ともやりとりできる。究極的に「自由」なメタバースだ。

 ここまで「自由」で、熱量にあふれているのは、理由があると筆者は考えている。というのも『Resonite』を立ち上げたのは、ソーシャルVR『NeosVR』から独立したメンバーなのだ。上記に挙げた機能も、ほとんどが『NeosVR』に存在するものだ。

 『NeosVR』では、ここ2年近く経営陣と開発陣との間で深刻な対立が起きていた。この対立を生んだ原因について、有力な原因は仮想通貨をめぐる取り扱い方針の違いだと筆者は見ている。対立によって、『NeosVR』の開発は長らく停止しており、その間ユーザーは独力で、『NeosVR』の自由さを活かしコンテンツやシステム開発に取り組んでいた……という状態だった。

 長らくの停滞がついに崩れ、現れた“新天地”が『Resonite』である、ということであろう。いまのところ『NeosVR』が終了するという報は入っておらず、おそらくはこちらもサービスは継続すると思われるが、筆者が見た限り、既存の『NeosVR』ユーザーは『Resonite』へ移住する機運が強い。

 はたして、『Resonite』と『NeosVR』は、それぞれどのような道をたどっていくのだろうか。まずは、10月の『Resonite』を待つことになるだろう。

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