『Weekly Virtual News』(2023年9月25日号)
プリキュアは『VRChat』に、ドラえもんは『Roblox』に登場 新たなソーシャルVR『Resonite』も動き出す
『VRChat』にプリキュアがやってくる 2Daysの音楽イベント開催を発表
約2年前の2021年12月、XRスタジオ・Gugenkaがハローキティなどで知られるサンリオを『VRChat』に連れてきた。そして、今年の12月に連れてくるのは、どうやらテレビアニメシリーズ「プリキュア」になるようだ。
🩷プリキュア初のバーチャルミュージックイベント🩷
12/9、10日の2Daysにて開催決定!
5GoGo、ハートキャッチ、スマイルの歴代3シリーズによるオンライン限定イベントです✨チケット等の情報は10月より順次更新!
詳しくは→ https://t.co/ZhHh8IAsgv#プリキュア #precure #プリキュア20周年 pic.twitter.com/rV5VEoKgnW— プリキュア20周年公式 (@precure_15th) September 20, 2023
『プリキュアバーチャルワールド』はシリーズ初となるバーチャルイベントで、『VRChat』にて12月9日と12月10日に開催される。いわゆる音楽イベントとなり、様々なプリキュアソングが披露されるとのことだ。
出演するのは『Yes!プリキュア5GoGo!』『ハートキャッチプリキュア!』『スマイルプリキュア!』の3シリーズ、計15キャラクターだ。『Yes!プリキュア5GoGo!』はチーム制が導入された大きな転換点で、『ハートキャッチプリキュア!』と『スマイルプリキュア!』は低年齢層以外のファンも多く生み出したであろうシリーズだ。率直に言えば、選出がうまい。
音楽ステージだけでなく、『ハートキャッチプリキュア!』によるキャラクターショーも開催されるようだ。変身やバトルもあるというショーは、子どものころ、デパートの屋上で見たかもしれないプリキュアのショーをさらに突き詰めたものになりそうだ。シリーズ選出や、『VRChat』というプラットフォームの選出からも、少なからず大人のファンを狙っているのではないか……と感じられる。
また、プリキュアシリーズを手掛けてきた東映アニメーションは、『VRChat』を舞台にメタバース・プロジェクト『ONN’ON STUDIOS』を展開し、これまで3つのワールドを公開している。ある意味では、この展開は「伏線回収」とも読めるだろうか。いずれにせよ、とてつもないビッグネームがまたひとつ、『VRChat』に降り立つことになる。様々なイベントの詳細は10月に明かされるようだ。
『ドラえもん』が上陸する『Roblox』に国内企業から熱視線
オンラインゲームプラットフォーム『Roblox』にも、国民的コンテンツの上陸が予告された。『ドラえもん』だ。
『Roblox』のコンテンツ開発を手掛けるGeekOut株式会社が発表した『ドラえもん のび太のゴーゴーライド!』は、『Roblox』初となる『ドラえもん』のコンテンツだ。「ひみつ道具」も登場するパーティーレースゲームとなり、今冬リリースに向けて開発中とのこと。若年層に特に人気のある『Roblox』とはおそらく相性がいいだろう。どのような仕上がりになるか、注目したいところだ。
KLab、Fortnite / Robloxなどのメタバース向けコンテンツ事業に参入を発表 ~第一弾としてUEFN(Unreal Editor for Fortnite)を活用したFortnite向けコンテンツを提供予定~https://t.co/EfrhKqkoPl
— KLab_pr (@KLab_pr) September 19, 2023
また、これまでスマートフォン向けのアプリゲームを手掛けてきたKLab株式会社が、『Fortnite』と『Roblox』のコンテンツ開発事業に参入することも発表された。現時点で具体的になにを作るかは明かされていないが、こちらも要注目だ。
日本国内において、『Fortnite』と『Roblox』への企業参入は、『VRChat』と同じくらい事例が増えている印象だ。しかしKLabの例でいえば、開発の舞台をスマートフォンから2つのオンラインプラットフォームへ移しただけと考えれば、意外に自然な流れだと言えそうだ。むしろ、規模感からすれば『VRChat』を凌駕する勢いがあっても不思議ではないだろう。