ホロライブ新勢力「ReGLOSS」が目指す場所とは 「にじさんじ」では市販アバターの興味深い活用例が誕生

交わり始める『VRChat』と「VTuber」

ホロライブ新規グループ「ReGLOSS」デビュー。異色の打ち出し方で目指す場所とは

 謎めいたホロライブの新規プロジェクト『hololive DEV_IS』の全容が明かされた。新規VTuberグループ「ReGLOSS」。5人組の音楽アーティストグループのデビューがその正体だった。

 ホロライブでは6期生にあたる「秘密結社holoX」以来となる新規タレントだが、「ReGLOSS」は7期生としては紹介されていない。『hololive DEV_IS』自体が「従来のVTuberの枠組みを超えた『成長』『挑戦』をテーマに精力的なユニット活動を行っていくVTuberグループ」とのことであり、公式サイトの表記を見る限り、ホロライブプロダクションでは独立セクションとなる可能性がある。

 デビューとともに5人全員によるオリジナル楽曲「瞬間ハートビート」が発表され、「ライブハウス『超VeryBad』」なる設定めいたものまで開示されているなど、これまでのホロライブと比較しても打ち出し方が根本的に異なる。はたして、『hololive DEV_IS』が目指すところとはなにか。様々な意味で見逃せない、ホロライブプロダクションの新展開だ。

ReGLOSS '瞬間ハートビート' OFFICIAL MV

 一方『ホロライブ』の既存メンバーに関するトピックスでは、3期生・宝鐘マリンのオリジナル曲「美少女無罪♡パイレーツ」のMVが約39日で1000万再生を達成し、VTuber業界の最速記録を打ち出した。

【original anime MV】美少女無罪♡パイレーツ【hololive/宝鐘マリン】

 かつて「I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。」で当時の歴代最速記録を打ち出した後、個人勢VTuber・ピーナッツくんの『刀ピークリスマス2022』に塗り替えられた記録を、自ら奪還した形になる。ナナホシ管弦楽団による、一度聴けば忘れられないポップな一曲は、たしかに何度もリピートしたくなる。納得の記録だ。

宝鐘マリン、「美少女無罪♡パイレーツ」が約39日で1000万回再生達成 ピーナッツくんの記録を破りVTuber歴代最速を更新

ホロライブ所属VTuber・宝鐘マリンの「美少女無罪♡パイレーツ」MVが、VTuber歴代最速で1000万回再生を突破した。 …

VTuberの「プロゲーミングチーム入り」 『TGSVR』ではVTuberアンバサダーが増員

 前回の連載では「VTuberとゲームコミュニティ」という話題を提供したが、その到達点のひとつは「VTuberのプロゲーミングチーム入り」だろう。先週はなんの因果か、個人勢のパカエルがPULVEREXに、同じく個人勢の天鬼ぷるるがREJECTに加入したというニュースがあった。

 パカエルは『Apex Legends』の実力者であり、これまで様々な大会で実績を残してきた一人だ。一方、天鬼ぷるるは所属事務所の解散後、Twitchを中心に活動を継続し、人気を得た注目の逸材である。彼ら/彼女らのように「ゲームストリーマー」として頭角を表し、プロゲーミングチームへ参画するVTuberは少なくない。そして、このようにステップアップしていったVTuberは、様々なコミュニティの垣根を超えて活躍する傾向も見られる。

 「ゲーム」という軸でいえば、まもなく開催される『東京ゲームショウVR 2023(TGSVR2023)』にて、公式アンバサダーが発表された件にも触れるべきだろう。

 例年に続き、個人勢VTuberのおめがシスターズが就任したほか、今年は新たに「にじさんじ」の加賀美ハヤト、「にじさんじEN」の闇ノシュウもアンバサダーに就任した。両名ともVRよりはゲーム自体にゆかりのある人気タレントである。今年の『TGSVR2023』はスマートフォンからも参加可能なため、より幅を広げるべく打たれた人選のようにも感じる。

 なお、今年の『TGSVR2023』では“魔法”が使えるようだ。会場内に用意されたクエストをクリアしていくと、出展ゲームタイトルにちなんだ「魔法が使えるスキン」が入手できるとのことで、昨年からさらに遊び心をくわえてくることが予想される。『TGSVR2023』は、9月21日から10月1日にかけて開催予定だ。

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