『AC6』初のバランス調整は“強化のみ” 広がる攻略の幅、パーツ全体の環境向上への期待も
ヘッドブリンガーやロックスミスなど、調整対象の武器を持つACも実質強化
初期装備のライフル「RF-024 TURNER」を始め、実弾系の一部武器が強くなったのは喜ばしい。一方で、その恩恵に与ったのはプレイヤーだけではない。バルテウスやシースパイダーといった特殊な兵器を除き、通常のACはプレイヤーも購入できるパーツを使っている。つまりバランス調整の影響は、作中のACにも適用されるわけだ。
今回で言えば、速射型リニアライフル「LR-036 CURTIS」と、マシンガン「MG-014 LUDLOW」を持つヘッドブリンガー(搭乗者:イグアス)、「RF-024 TURNER」を装備しているロックスミス(搭乗者:フロイト)を始め、バースト射撃が可能なライフル「MA-E-210 ETSUJIN」と「MA-J-200 RANSETSU-RF」を使うツバサ(搭乗者:ミドル・フラットウェル)などが該当する。ヴェスパー部隊で言えば、「MA-J-200 RANSETSU-RF」を持つスティールヘイズ(搭乗者:ラスティ)も対象になる。
レギュレーションによって敵ACの強さが変わるのも、「アーマード・コア」の特徴と言える。今後のアップデートでどの機体がどれほど強くなっていくのか、その変化を調べるのもおもしろそうだ。
バルテウスやシースパイダー、CEL240の一部攻撃が調整
武器のバランス調整がメインだが、今回のアップデートでは一部ボスの攻撃にも調整が加えられている。公式サイトの情報を引用すると、「敵機体『AAP07: BALTEUS』、『IA-13: SEA SPIDER』、『IB-01: CEL 240』において、一部攻撃のバランスを調整」とある。
上記の3体とアップデート後に戦ってみたが、予兆をともなう大技の一部は性能が落ちているようだった。バルテウスでいえば、ミサイルの追尾性能、機体が浮いた後のグレネードの弾速や予測射撃の精度。機体自体のスピードも遅くなっている。シースパイダーならチャージ後の砲撃の射撃精度、CEL 240なら、飛ばしてくる赤い光波の精度などが対象といったところ。
2周目やクリア後のリプレイならともかく、手に入るパーツが段階によって開放されていく仕様上、どうしても1周目は序盤ほど苦しくなる。そういう点で、少なくともチャプター1の大ボスであるバルテウスが弱体化したのは妥当だろう。バルテウスと戦う前に襲ってくるACエンタングル(搭乗者:スッラ)もなかなか強く、チャプター1は序盤とは思えない難易度だった。
今回は『AC6』初のバランス調整の内容について分析・考察した。個人的には、今後も武器は強化をメインに進め、プレイヤー側が自然といろいろなパーツを使って活躍できるようなバランスにしてほしいところだ。
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