「Uber Eatsの頼み合い」がYouTubeの定番企画に “相方を太らせようとする”など各々の思惑が渦巻く

「Uber Eatsの頼み合い企画」が定番企画に

 YouTuberとUber eatsの組み合わせが人気コンテンツとなっている。なかでも朝・昼・夜の3食をクリエイター同士をUber eatsを頼み合う企画は、YouTubeの定番となっているのをご存知だろうか。この記事では、なぜUber eatsの頼み合いが定番企画となったのかについて分析していきたい。

 Uber eatsとは、アプリやWebサイトで飲食店のメニューを注文し、自宅や会社など指定の場所に届けてもらえるサービスである。そのUber eatsを活用して、お互いの住所に朝・昼・夜の3食を頼み合うのが「Uber eats頼み合い」だ。この企画の火付け役になったといえるのが、登録者183万人を誇る男女2人組の人気YouTuber「パパラピーズ」である。

ウーバーイーツで1日のご飯を相方と頼み合いしてみたwww

 パパラピーズは2020年5月4日に「ウーバーイーツで1日のご飯を相方と頼み合いしてみたwww」を投稿。再生数は789万回を突破し、今もさまざまYouTuberが行うほどの大人気企画となっている。(2023年8月25日現在)

 動画の冒頭で、「お互いのことを考えて頼みましょうね」と一般的な食事を送り合うことを約束したが、じんじんからタナガガには、油そばや特盛牛丼2個などかなりヘビーな食事が届けられた。一方でタナガガはじんじんに「ダイエットせなあかんからな」と、身体を気遣ったサラダや薬膳スープなどメニューを送っていた。互いに予想外のメニューだったようで、「ふざけてんのか、てめえ」「こっちのセリフだ」など怒りを爆発させるシーンもあり、この企画ならではのリアクションも見ることができる。コメント欄では「ガガ優しい注文して、じんじん酷い注文だから面白いし企画として成立している」「ガガちゃんは痩せさせようとしてじんじんは太らせようとしてるのおもろい」と企画を絶賛する声が集まっていた。それぞれの性格や、裏切りなどが垣間見えるところが視聴者のツボにハマっているのがわかる。

【爆食】友達同士でウーバー1日1万円頼み合い生活したら人間の限界迎えたwww

 女性3人組YouTuber「くれいじーまぐねっと」が2021年12月に投稿した「【爆食】友達同士でウーバー1日1万円頼み合い生活したら人間の限界迎えたwww」も、465万回と脅威の再生数を叩き出している。(2023年8月25日現在)

 Uber Eats頼み合い企画3回目のこの動画では、頼む相手を決めずに誰に頼んでもいいという新ルールを追加。サラダしか届かず待たされたり、同じ商品が2人から来たりなど、新たなアクシデントも起こっていた。また視聴者からは、「このシリーズを見ながらご飯を食べるのが好き」「3人集まってる動画はもちろん好きだけど、みんなの1人画角も個性出ててすごい面白い」というコメントがあり、個別チャンネルやモッパン動画のような楽しみ方もしていることがわかった。

 Uber eats頼み合い企画は、人がたくさん食べているのが見られる気持ちよさや、メンバーの人間性が垣間見える面白さが人気の理由なのだと推測する。またクリエイター目線だと、家で手軽に撮影できたり、ルールの変更やコラボをしたりとシリーズ化しやすいことから、YouTuber間で広がりを見せたのだろう。食事中に見る動画を探している方は、ぜひUber Eats頼み合い企画をお供にして楽しんでみてほしい。

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