「アトリエ」シリーズの原点『マリーのアトリエ』が現代に復刻 リメイク版をいま発売することの意義とは
7月13日、『マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~』(以下、『マリーのアトリエ Remake』)が発売となった。
いまや人気RPGとして、押しも押されもせぬ存在となった「アトリエ」シリーズ。その原点である『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』(以下、『マリーのアトリエ』)はなぜ、26年の時を超え、現代に生まれ変わるのだろうか。
第1作から変わらないシリーズの魅力を踏まえ、復刻の意義を考える。
リメイク作品として生まれ変わる、人気RPG「アトリエ」シリーズの第1作『マリーのアトリエ』
『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』は、コーエーテクモゲームス(ガストブランド)が開発・発売する人気RPG「アトリエ」シリーズの第1作だ。1997年、PlayStation向けにリリースされ、新規IPでありながら20万本を超えるヒットを記録した。
舞台となるのは、シグザール王国の都市・ザールブルグ。アカデミーと呼ばれる王立魔術学校に通うマルローネ(愛称はマリー)は、一人前の錬金術師になることを目指している。しかし、彼女はアカデミー創立以来の劣等生。いつも最低・最悪の成績であるため、このままでは進級が難しい。そのような状況を見かねた師匠・イングリドは、マリーの留年を回避するため、特別に課題を提示する。「5年間、錬金術師のアトリエを維持しながら勉強を進め、なにかひとつでも高レベルのアイテムを作り出すこと」大きな目標に向かい奮闘するマリーの物語が始まる。
『マリーのアトリエ Remake』は、2023年2月に配信された任天堂の新作情報番組「Nintendo Direct 2023.2.9」のなかで存在が明かされた。当初は2023年夏の発売を予定していたが、数日後に放送された「アトリエ」シリーズ25周年記念番組・第4回において、発売日が発表に。あわせ、フルリメイクにあたり調整された内容などもお披露目となっていた。対応プラットフォームは、Nintendo Switch、PlayStation 5、PlayStation 4、PC(Steam)。価格は、通常版(パッケージ/ダウンロード)が6,380円(税込)、Digital Deluxe Editionが8,580円(税込)、プレミアムボックス版が10,230円(税込)、スペシャルコレクションボックスが19,800円(税込)となっている。