「一通のメールから番組の空気が変わった」 『THE SECOND』で話題の囲碁将棋と放送作家が語る『情熱スリー』のスタイル

囲碁将棋と放送作家が語る情熱スリーのスタイル

非公式なのに最もメールが来る? シューターから派生していくコーナーの数々

ーー『情熱スリー』には「佐古目撃情報」「ふつおた」「いねぇって」「幼稚なもの」「小手先」など様々なコーナーがあり、どれもハイレベルの大喜利が飛び交うなかで、とくに人気のコーナーはあるのでしょうか。

文田:「佐古目撃情報」がずっと続いているコーナーなんですけど、実はあれが1番反響ないんですよ。

根建:たしかに。メールも1番少ないかもね。初回からやってるコーナーなのに。

松原将貴

松原:僕たち自身もこれまでで137回も佐古さんを目撃しているので、結果的に減ってきてしまっているかもしれないです。

文田:メインパーソナリティが唯一大喜利しているコーナーなのに楽しみにしているリスナーが少ないって、ちょっとなめられてんじゃないかなと思いますね。

ーー「佐古目撃情報」の難易度が1番高いからでしょうか?

根建:いや、ぶっちゃけこの番組のコーナーはタイトルが違うだけで中身は全部一緒っすよ。文章の量が多いか少ないかで変わるだけなんで。

文田:かき氷のシロップと同じ仕組みです。

根建:僕は「いねぇって」が1番好きで、実はこれに1番メールがくるんですけど、このコーナーはシューターの誰かが勝手に始めて派生していったもので、実は非公式なんです。

松原:僕は「女根建太一」が好きですね。メールチェックをしているときに感動で泣きそうになったものがあるくらい、シューターさんの熱がこもっているものが多くて。あまり番組では読めていないコーナーなので、どうにか何かしらの形にしたいですね。

立川ヒロナリ

立川:僕は「やったぜ今日の誕生日」のコーナーが印象に残っていて。これはおふたりのトークのネタになればいいかなくらいの感じで台本に書いていたものだったのですが、ある配信回で萬田久子さんの名前を出した時、そのトークの広がりがすごくて。そこから僕らも台本をつくるときに絶妙な芸能人の名前を入れるようになりました。

文田:作家ふたりのかかってる大喜利がここでも発揮されてました。

松原:最終的にJ:COMの誕生日を祝っていましたからね。もう人じゃなくなったっていう。

ーー囲碁将棋のおふたりと作家のおふたりが凌ぎ合いながらもお互いにリスペクトしあっているということが伝わってきます。

文田:そうですね。だいぶ仲良くなりましたし、この番組以外にもテレビ番組で作家としてついてくれたりとか。一緒に仕事をする機会が増えましたね。

ーー『情熱スリー』を起点として他のお仕事に繋がることもあるんですね。

文田:とくに松原くんは作家だけじゃなくて楽曲制作の依頼も増えたよね。

松原:前から芸人さんの単独ライブの曲をつくる機会はあったんですけど、『情熱スリー』のテーマソングがきっかけで依頼をもらうことは増えましたね。今月は4曲仕上げる予定です。

文田:最初聴いたとき、思った以上にクオリティが高すぎて笑っちゃいましたもん。

松原:めちゃくちゃありがたいです。

文田:その回は印象に残ってますね。『情熱スリー』のテーマソングを松原くんだけじゃなくてシューターにも募集したんです。そもそも集まるのかっていうのと、集まったとしても面白くなるのかなっていうので半信半疑思だったんですよ。みんな家でテーブル叩きながら歌うとか、そのぐらいのものを想像してたんで。でも蓋を開けてみたら各々の曲のクオリティが高すぎて、それが面白くて笑っちゃいましたね。

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