ヒカル、強盗被害に遭ったカードショップに500万円相当の私物を無償貸付 「同じポケカ好きとして助けたい」

 YouTuberのヒカルが、強盗被害に遭ったポケモンカード専門店に、市場価格500万円超に及ぶ私物のレアカードコレクションを提供した。

強盗に入られました...

 2023年6月28日に公開した「強盗に入られました...」と題した動画でヒカルは、熊本県荒尾市へとやってきた。遠征の理由は、ポケモンカード専門店『「EX」荒尾店』の代表・森山さんから寄せられた一通のDMだった。DMによれば、森山さんの経営するポケカ専門店はオープンして2週間もたたないうちに強盗の被害に遭い、壊滅的なダメージを受けたという。なお、同店のツイッターでも5月13日に「強盗に入られました。対応など諸々あるため本日お休みさせていただきます また営業再開まで時間が掛かると思います」と発信しており、これが大きな話題となっていた。

 「同じポケカ好きとして助けたい」。ポケモンカードコレクターでもあるヒカルはそんな義侠心に駆られて、『「EX」荒尾店』への訪問を決意したようだ。実際に店舗を訪れ、被害状況を森本さんに直接確認したところ、強盗は窓ガラスをアイスピックのようなもので割って侵入し、ショーケースを壊して総額約650万円のポケモンカード奪っていったという。

 そんな苦境に陥る『「EX」荒尾店』に対し、ヒカルにはひとつのアイデアがあった。ヒカルはサブチャンネルの「Hikaru Games」で度々ポケモンカードの開封動画を公開しているのだが、その際に引き当てた希少なレアカードを多数持参。「これを託すので、元手の資金にしてもらってやりくりしてもらうのが一番いいんじゃないかなっていう」「普通に1000万円とか渡すよりも、カードで渡したほうがカードショップ的に良いんじゃないかなってことで」「1年後くらいにその金額を返してもらえたら、それで別にOKなんで」と、当面の運転資金として無利子で貸し付けたいと申し出たのだ。ちなみに、このヒカルの貸し付けたカードを店員がその場で鑑定したところ、市場価格が512万9500円だと判明した。

 もちろん、商魂たくましいヒカルのこと。無償で貸し付けて終わり……ということはない。今回の企画にあたって森本さんと事前にやり取りしたスタッフの話を聞いて誠実そうな人柄であると判断したといい、「それだったら今後も何か生まれるかもなってことで。ただただ助けるっていうことじゃなくて、僕もポケモンカードをサブチャンネルで扱っているんで、これを繋がりにしてポケカビジネスに僕も参入していけたら面白いかなと思う」と、構想を明かした。そのうえで「頑張ってください、もう盗まれないように」と釘を刺し、「そして未来に繋いでください」とエールを送った。

 こうしてヒカルからカードを授けられた『「EX」荒尾店』は、経営を立て直すことができるのか。また、ヒカルは本当にポケカビジネスに参入するのか。今後の動向に注目していきたい。

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