とろサーモン・村田、40年前の旧車「KAWASAKI Z550FX」を1年かけて修理　余命数ヶ月の状態から華麗な復活遂げる

　お笑いコンビ・とろサーモンの村田秀亮が、1年がかりで愛機「KAWASAKI Z550FX」の整備が完了したことを、公式YouTubeチャンネルに公開した動画で報告した。

　キャンプ芸人として知られる村田が、約40年前に製造されたKAWASAKIのビンテージバイク「Z550FX」を入手したと伝えたのは、2021年4月27日公開の動画でのことだった。「単車に乗ってキャンプに行きたい」「最近旧車熱がすごく上がってきた」という村田は、バッドボーイズ・佐田正樹のYouTubeチャンネルにおけるレギュラーメンバーであり、バイクショップ「COAST LINE」代表取締役の“横兄”こと横畑卓志氏に単車探しを依頼。その畑氏が見繕ったバイク「Z550FX」を一目見ただけですぐに気に入り、購入を決意した。

　とはいえ、そこは旧車。買ってすぐに問題なく乗れるわけではない。そこで村田は、横畑氏とともにフルレストアを敢行。「富士山の麓にツーリングキャンプに行きたい」という目標を掲げ、約半年間かけて作業を完遂させた。

　早速、整備の完了した「Z550FX」でツーリングへ出かけるべく、村田は同年8月23日に「念願の55FXでツーリングキャンプへ…？」と題した動画を公開。しかし、ロケ撮影日の気温は36度。炎天下の中、20キロのキャンプギアを背負ってのバイクでの長距離移動は、さすがに命の危険が伴う。おまけに、レストアしたばかりのバイクがオーバーヒートするのではないかとの懸念もあり、泣く泣くツーリングを断念していた。

　この動画以来、村田のYouTubeチャンネルでは「Z550FX」関連の動画の更新がぱったりと止まってしまったが、それには、やむを得ない事情があったようだ。

　2023年6月19日に公開した「FX大病から完全復活」と題した動画で村田は「FXを実をいうと1年間、整備していまして。それがようやく完成しました」と明かした。

　村田によると、エンジンの具合が「余命何カ月くらいの重症」だったらしく、白煙が出たり、オイル漏れが生じたりしていたという。どうしたものかと頭を抱えていた時期に、とある行きつけの飲食店で隣に座っていた中年男性に「FXの調子はどうなの？」と聞かれたのだとか。その男性は村田のYouTubeチャンネルの視聴者だったようで、村田が事情を説明したところ、「錦糸町でバイク仲間と借りているガレージがあるから、そこにFXを持ってきなよ」と誘われたという。

　ひょんなことから紡がれたバイク好き同士の縁。村田は言われた通り、東京・錦糸町のガレージに「Z550FX」を運び込み、ガレージを利用する男性たちとともにエンジンをオーバーホールしたとのことだ。エンジン回りの洗浄・パーツ交換はもちろん、ヘッドライトをLEDに、ハーネスを40年前のものから強化ハーネスに取り換えるなど、末永く乗り続けるためのカスタムを施したといい、村田は「すべてやり終えた感じがある」と感慨深げに語った。

　こうして無事に走れる状態になった村田の「Z550FX」。悲願だった富士山麓のツーリングキャンプが実現する日も近そうだ。