アウトドア好き芸能人は、なぜ「ハイエース」を愛車にするのか　人前に立つ職業だからこそ感じるメリット

　2023年6月4日、お笑い芸人のとろサーモン・村田秀亮（以下、村田）は、自身のYouTubeチャンネル「とろサーモン村田のムラTUBE」にて、ハイエースのヘッドライトをカスタムする動画を投稿した。

　動画内容は、村田の愛車であるハイエースのヘッドライトを、純正のものから丸目のタイプのライトに換装するというものだ。丸目にすることで外装のレトロ感が増し、より村田のこだわりが詰まった1台となった。村田だけでなく、数ある車種のなかでも、なぜハイエースが芸能人から人気を博しているのかについて、分析していく。

　ハイエースが人気の要因として、「カスタムパーツの豊富さ」と「街に溶け込む」という2点がある。

　まずは「カスタムパーツの豊富さ」から触れていく。村田は前述した動画で、ヘッドライトだけではなく、ハイエースの顔になるグリルもカスタムしている。一方、アウトドア好きとして知られるチュートリアルの徳井義実（以下、徳井）のハイエースは、全体的にアウトドア仕様でカスタムが統一されている。夏の車中泊用として車用網戸が取り付けられており、車内はウッド調のナルディのハンドルを基調に、全体的にバランスよく木目があしらわれている。このようにハイエースは、乗る人によって多種多様なカスタムができ、個性を打ち出しやすいのが特徴だ。

　また、ハイエースはアウトドア車向きの車のなかでは、街に溶け込みやすい部類だ。ハイエースは商用車として至るところで利用されているため、街乗りをしていても周囲の目を引くことはあまりない。

　特に芸能人は、一般人に比べてプライベートをストレスなく過ごすことがとても重要だ。そのため、あまり街中では目立たないが、カスタムによって個性も出せるハイエースは、特に人気を集めているのではないかと考える。村田や徳井のハイエース紹介動画でも、「街に溶け込みやすい」という点がメリットだということを発言している。普段人前に立つ仕事である芸能人にとって、このメリットはかなり重要性が高いのではないだろうか。

　また、芸能人という職業は休みの日が不定期な場合が多い。だからこそ、思い立ったらすぐにアウトドアを楽しむことができるというのはメリットだ。ハイエースほどの車内の広さがあれば、移動手段でもありながら「動く自分の部屋」という感覚でも楽しめるだろう。たとえば車中泊をするにしても、道具を常時積んでいればいつでも始めることができる。ハイエースはそれだけアウトドアとの親和性が高い。積載量もあり、街乗りもできて坂道も安定して走ることができる。

　これからもハイエースは、アウトドアを楽しむ多くの芸能人の動画に登場するだろう。同じハイエースでもそれぞれにどのような個性があるのか見比べてみるのも、アウトドア動画を楽しむ1つの視点になるのではないだろうか。