Instagram、クリエイターがファンとリアルタイムで交流できる新機能「一斉配信チャンネル」を導入
Instagramは米国時間の6月15日、クリエイターがファンと直接つながり、リアルタイムで1対多の交流ができる新機能「一斉配信チャンネル」を導入することを発表した。
本機能は米国で同年2月にテスト導入を始めており、日本を含む全世界で使えるようになった。また、一斉配信チャンネル内で利用できるツールとして、ファンに質問を投げかけることができる機能や、他のクリエイターやファンを発信者として招待できるコラボレーター機能などのテストも開始している。
一斉配信チャンネルは、クリエイターが自分のフォロワー全員を招待し、関心の高いファン層と交流ができる公開メッセージツールだ。テキストや写真、動画やボイスノートなどを投稿することで、活動の最新情報や舞台裏の様子、近況などを手軽にシェアすることができる。メッセージを送ることができるのはチャンネルを開始したクリエイター本人か、コラボレーターとして招待されたアカウントだけだが、チャンネルに参加しているファンは、共有されたコンテンツに絵文字でリアクションしたり、アンケートに投票したりすることが可能だ。
チャンネルに参加する方法
クリエイターが一斉配信チャンネルを作成すると、最初のメッセージを送信するときのみ、フォロワー全員にチャンネルに参加するよう促す通知が送られる。また、クリエイターのプロフィールにもリンクが表示され、タップするとチャンネルを閲覧することができる。「一斉配信チャンネルに参加」を選ぶと、そのチャンネルが自分の受信箱に追加され、クリエイターが更新するたびにお知らせを受信できるようになる。
クリエイターはストーリーズのスタンプを使って自分の一斉配信チャンネルを紹介することもできる。誰でもプロフィールのリンクやストーリーズのスタンプからチャンネルを発見し、投稿されている内容を閲覧することができるが、リアクションや投票をしたり、お知らせを受け取ることができるのは参加者のみで、そのためにはクリエイターをフォローする必要がある。
参加した一斉配信チャンネルは、いつでも受信箱から削除して退出したり、お知らせをミュートしたりすることができる。
チャンネルを作成する方法(クリエイターのみ)
一斉配信チャンネルを作成するには、クリエイターアカウントを設定する必要がある。ダイレクトメッセージの受信箱をタップし、メッセージを新規作成するときと同じ右上のアイコンを選ぶ。「一斉配信チャンネルを作成」を選択し、チャンネルの名前などを設定すれば完了。トピックごとなどに複数のチャンネルを作成することも可能で、ひとりのクリエイターが作成できる数に上限はない。
なお、本機能は世界中のクリエイターに順次ロールアウトしているため、クリエイターアカウントを設定していても現時点でチャンネルを作成できない可能性がある。対象となるクリエイターは少しずつ拡大していく予定のため、アクセスがあるかどうかを定期的に確認するのがおすすめだ。
プライバシーと安全
利用者が安心安全に使えるよう、一斉配信チャンネルにはInstagramのコミュニティガイドラインが適用される。チャンネル自体だけでなく、そこでシェアされた特定のコンテンツを報告することも可能で、Metaのポリシーに違反しているものは削除されることがある。
一斉配信チャンネルは、公開ツールとして、誰でもチャンネルを発見したり、内容を閲覧したりできるメッセージ体験であるため、DMのようなプライベートなチャットとは扱いが異なる。Metaでは、コミュニティガイドラインに違反している可能性のあるコンテンツの特定、審査、削除を行うためのツールと審査体制を整備しており、ほとんどのケースでは利用者が目にする前に対処が行われている。
テスト中の新たなツール
一斉配信チャンネルを使ってクリエイターとファンがより楽しく、双方向の交流を楽しめるよう、下記の様々なツールをテスト中とのこと。なお、コラボレーター及びモデレーター機能は、今後数ヶ月のうちに日本で導入が始まる予定である。
・既存のアンケートに加えて、ファンに質問を投げかけ、自由回答でアイディアや意見を集めることができる質問プロンプト
・ 自分が参加しているチャンネルを簡単に見つけられるよう、受信箱に「チャンネル」タブを追加
・他のクリエイターやファンを発信者として招待し、インタビューや気軽なおしゃべりなど、ふたりの掛け合いをファンが楽しむことができるコラボレーター機能
・クリエイターが有効期限を設定し、期間限定でチャンネルから発信するようにできる機能
・モデレーターを招待し、チャンネルに参加しているメンバーやコンテンツなどの管理を手伝ってもらえる機能
・チャンネルのプレビューをストーリーズに投稿し、フォロワーに参加を促す機能一斉配信
チャンネルを先行してテスト導入した米国では、公開予定のコンテンツをプレビューして期待感を高めたり、ボイスノートで率直な思いを発信したりして、様々なクリエイターがファンと交流を楽しみ、つながりを深めている。