訪日外国人が日本食に感動する動画が急上昇入り　日本の魅力の客観化がコンテンツの鍵に？

　2023年5月3週目、訪日外国人が日本食を楽しむ動画が急上昇にランクインした。該当のチャンネル名は「日本食冒険記Tokyo Food Adventures」で、チャンネル登録者数32.2万人という人気を誇る。客観的に日本食の良さを知ることができる当チャンネルの魅力について、今回深掘りしていきたい。

　「日本食冒険記Tokyo Food Adventures」は、Daisukeという日本人男性が運営するチャンネル。彼は東京を中心に活動し、動画に出演する訪日外国人に声をかけて、快諾した方に出てもらっている。当初の動画投稿から一貫してスタイルを変えず、外国人が日本食を楽しむ様子をコンテンツにしている。彼の堪能な英語と高いコミュニケーション能力を駆使して、場を盛り上げながら、日本食を楽しむ外国人にうまくインタビューする。彼が過去に出した動画は、何回か急上昇にランクインしており、チャンネルの人気ぶりがうかがえる。

　今回の動画は、ハネムーン中の外国人夫婦の食事に同行し、日本食を楽しむ様子を映した動画。次々と出てくるお刺身やお寿司などの料理に驚いており、どれも「美味しい」とコメント。今回、動画に出演した2人の外国人の、食レポや感想の的確で、動画のよさを引き立てている。「（カツオの寿司が）より味わいが深くて美味しいわ。あまりワサビを付けないほうが味を感じられる。」「（さまざまな寿司が）それぞれ違う旨味を体験できて、最後のマグロが一番すごいのだと思う」といったように、テレビ番組のタレントさながらの発言で動画を盛り上げた。また、外国人の彼らはフランスやイタリア料理などに触れながら日本料理を楽しんでおり、日本人視聴者もまた欧州の料理について知ることができる。

　「日本食冒険記Tokyo Food Adventures」のコンテンツのおもしろさはどこにあるのだろうか。それはやはり、日本食のよさを客観的な視点からあらためて知ることができる点にある。たとえば、お米1つを取っても「お米がすばらしい」「日本で食べるお米はアルデンテみたいにお米1粒を感じられるんだ」と表現しており、米の味を褒める外国人に、コメント欄では視聴者がうれしさを感じていた。客観的に日本食を褒められて、喜ばない日本人はいないだろう。

　また、日本食に限らず、訪日外国人から見た日本人の親切さや観光地のおもしろさなども触れられる。日本の魅力について触れられるのは、いち視聴者としてうれしい限りだ。