連載「#bienoZ世代インサイト」第2回
Z世代の現役大学生が語る「リアルなガジェット事情」 見た目より“コスパと実用性重視”が本音?
バッテリー選びは見た目よりも実用を重視 大容量かつコンパクトな製品が人気
――同調査ではモバイルバッテリーの所持についてのアンケート結果も出ています。それによると容量重視で選ぶ方が最も多いようですね。みなさんも同じように容量やスペックで選んでいますか?
奥原:(新藤さんの持っている)Ankerはスペック重視じゃない?
新藤:実は容量は充電1回分とちょっとくらいなんですが、Ankerの一番いいところは急速充電ができるところです。Zoomを使う前などに、できるだけ短い時間で充電したいときに急速充電があると本当に便利で。あと、モバイルバッテリーを家で充電するのが面倒くさいので、コンセント一体型で充電アダプタとしても利用できるスペックも決め手のひとつでした。
奥原:大きさ的には結構場所をとるよね。
新藤:そう、ちょっとかさばる。
奥原:ちっちゃい鞄でも入る?
新藤:入れちゃうことが多い。私はよくSNSを使うので、どうしても充電を使ってしまうんです。だからいつも手元にあった方がいいかな。あと、この充電器は2台同時に充電できるところが便利。携帯を充電しながらパソコンも繋げられるし、そういう面でもこれを選びました。
奥原:私はスマホの後ろに貼れるタイプのモバイルバッテリーをよく使っていますが、もうこれが便利すぎて。ただ、イヤホンの充電ができないんですよね。
――色や柄のあるものなど、あまり見た目のかわいさは重視しないんですね。
新藤:みんなシンプルなのを持ってるよね。
金城:シンプルなほうが使いやすいかな。
奥原:そもそも充電って切れる? みんなのスクリーンタイムが知りたいかも。自分のスクリーンタイムは見せたくないくらい長いんだけれど(笑)。私は1日の平均が9時間あるので絶対に充電が切れてしまうので、モバイルバッテリーを持ち歩くのが必須なんだけど。
新藤:私は5時間。
奥原:あっ、少ないね!
金城:私も5時間だ。
奥原:じゃあ5時間でも充電が切れるってこと?
金城:切れはしないのですが、携帯のバッテリー自体がもう弱くなってしまっていて、充電の減りが早くなっています。だからちょっと不安なときにモバイルバッテリーを持っていく、という感じです。
新藤:終日出かけるときは持ち歩きたくなっちゃう。とくに写真をいっぱい撮りたい日には持っていきますね。写真って結構充電の減りが早いから。
――何%くらいから不安になり始めますか。
新藤:私は39%くらいからもう不安です。3という文字が見えた瞬間に不安になっちゃう。
――スクリーンタイムのお話が出ましたが、どんなことに時間を費やしているんですか?
新藤:私はLINE、インスタ、Snapchat、あとGoogleマップですね。
金城:私は一番インスタが多い。次がLINE、TikTok、あとはSafari……検索する時間が多いですね。
――もしモバイルバッテリーがなかった場合にはどうしていますか。
奥原:レンタル充電器という選択肢もあると思うんですが……2人は借りたりする?
新藤:なるべく借りたくないけれど、どうしてもというときには何回か借りたことがあります。
金城:それこそ私は『ChargeSPOT』でめちゃくちゃ借りていたのですが、結局買った方が安いんじゃないかと思いモバイルバッテリーを買いました。1回借りたら300円は絶対にかかっちゃうし、それを積み重ねていったらモバイルバッテリーを1個買える値段になっちゃって……。友達にもそういう経験をしている子が多かったですね。
奥原:このアンケートを半年ほど前に実施したときには、『ChargeSPOT』の利用率がとても高くて。だからみんなたくさん借りているのかなと思っていたら、先月のアンケート結果ではモバイルバッテリーを持っている人がすごく多かったんですよ。金城さんと同じ考え方の人が多くなってきたのかな。
――意外だったのは、84%がケーブルを持っているのに、コンセントを利用する人が37%しかいないという点です。
新藤:最近ではUSB Type-Aだけを机に挿せるところもわりと多くて。やはり充電器は女の子のカバンに入れるには少し大きいので、ケーブルだけ持ち運ぶ人は周りにも結構いますね。
金城:パソコンを充電器代わりにもできるから、とりあえずケーブルだけ持っているという人もいるのかも。
授業内容はタブレットやクラウドで効率的に管理 Z世代“ならでは”のノート管理術
――なるほど。ありがとうございます。最後に今回お持ちいただいたガジェットのおすすめポイントを教えてください。
新藤:タブレット(iPad)は、学校でノートを取るか、家でYouTubeを見るのに使っています。パソコンは、レポートを書いたり、ExcelやWordなどを使ったりという感じですね。本当は両方とも学校に持っていきたいのですが、重いのでiPadだけ持って行くこともあります。iPadを購入した一番の理由は、コロナ禍になり授業の資料をPDFなどのデータでもらうようになったから。一年生のときは普通に学校に通っていたので紙でもらえましたが、データ化されるようになって、最初のうちは家でいちいち印刷していました。でも面倒くさいし、紙の資料はかさばるし。そこで買ったのがiPadです。PDFの資料をアプリに取り込むと、スマホやPCなど他のデバイスからも見れるんですよ。
奥原:ノートアプリは『GoodNotes』なんだ。このアプリを使っている人、結構多いよね。
――PDFの資料の中にアプリを使って手書きで書いているのですか?
新藤:そうですね。Zoomで化学の授業を受ける時に構造式が出てきますが、写している時間が足りないんですよ。今はスマホでスクショしてiPadに画像を貼るだけで、先生のレジュメのままのノートが完成するんです。たまにレジュメを配布してくれない先生がいるので、そういうときにはスクショして、それをノートに貼って先生の授業ノートを自分で作っています。あと、科目ごとに分けて書き込むことで整理しやすくなっていたりもします。
――みなさんPCはMacBookですね。
金城:学校がどのPCを推奨するかによるのですが、大学生はMacBookユーザーが多いように感じます。私のPCは、ちょっと大きめで持ち運びできないので、学校で借りています。いろいろある中から好きなパソコンを選べますし、WordもOfficeのアカウントでログインすれば使えますから。私は小さいバッグを持つことが多いので、パソコンは持ち運ばずに学校で借りて、そのまま大学で卒論を書いています。Zoom講義のときは借りたPCを持ってスタバに行ったり、教室で受講していました。
奥原:どんなPCを推奨するかにも、その大学の個性が一定数出ている様に感じますね。ファイルに関しては、私も自分の書類をすべてクラウドに上げて管理しています。
金城:そうそう、1個のアカウントに紐づけて、ログインしたらどこからでも見られるようにしています。