ポルシェ911が骨組みまで丸裸に 急上昇にランクインするレストアチャンネルが車・バイク好きを魅了

 YouTubeの急上昇ランキングに度々ランクインするレストア系チャンネル「まーさんガレージ/Ma-san Garage」をご存じだろうか? 59歳の男性「まーさん(本名:山田 正昭氏)」が運営しており、登録者数29万人の人気チャンネルだ。

ボディからいろいろ外す続き(ドア、リアクォーターウインドウ、ペダルアッセンブリ)【ポルシェ空冷911レストア】

 まーさんガレージの特徴を一言で言えば「王道系のレストア系チャンネル」。ヤフオク! などで仕入れた車やバイクを走行可能な状態にまで復元する過程を、YouTubeで投稿している。チャンネル運営者は生粋の車・バイク好きで、過去何十台もの車両を保有してきたまーさんの動画だけあり、車やバイク好きの視聴者が多い。当チャンネルは15~30分程度の長尺動画がメインであるが、動画には丁寧にまーさんのナレーションが後付けで入れられている。レストアの作業1つひとつを親切に解説しているため、車やバイク好きの視聴者に役立っているようだ。

 まーさんが趣味でやっているレストアであるが、それ単体ではほとんど収支は出ていない。たとえば、過去にレストアしたエリミネーター250SE(カワサキ)の収支は5,293円、バンバン90 RV90(スズキ)にいたっては-35,630円。労力を考慮すればレストアは完全に赤字であるが、当人は趣味でやっているものなのでそれでいいという。

 まーさんのスタンスとして自身を「車やバイクをいじるのが好きな素人」と考えており、YouTubeはレストアのハウツー動画ではないという。当然生計を立てる理由もあるが、YouTubeにはあくまで趣味の延長線上としての動画を投稿している、という印象を受ける。なお、YouTubeで得られた収益の一部を「交通遺児等育成基金」や「京都アニメーション応援募金」などに募金しており、社会貢献性が高いのもまーさんの魅力の1つだ。

 まーさんがYouTubeを始めたのは、前職のフリーライターで生計を立てられなくなったのがきっかけ。元々、自動車雑誌やパソコン雑誌などで記事を書いていたが、雑誌数の減少の煽りを受けて別の収入源を探すことに。そこで、2015年にYouTube動画を始めたのが成功し、今に至る。まーさんのレストアに対する知識の深さも、前職のライターの経験を活かしているからこそ生まれているのだろう。なお、当初はニコニコ動画にも投稿しており、7年以上動画投稿をしていることから、歴の長い動画クリエイターに部類に入る。

 最近では急上昇にランクインするほか、車系のチャンネルともコラボしており露出も増えている。今後、車やバイク好きにとって目が離せないYouTubeチャンネルとなりそうだ。

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