『ホグワーツ・レガシー』はなぜ多くの人から期待されているのか? 原作さながらの世界を”主人公として遊ぶ”楽しさ
魔法を使った、映画以上にド派手でスピーディーな戦闘
「ハリーポッター」といえば美しい魔法界も魅力的だが、やはり最大の魅力は魔法、そしてそれを巧みに利用する戦闘だろう。「原作でも派手で複雑だった魔法を使った戦闘を、ゲームに組み込めるのか?」と不安に思う声も挙がっていたが、公式チャンネルが投稿した動画「Gameplay Showcase II」で本作の戦闘がお披露目されると、その不安は払拭された。
本作では敵を引き寄せる「アクシオ」や、相手の武器を飛ばす「エクスペリアームズ」などの映画でもおなじみの呪文でコンボを仕掛け、炎の呪文「インセンディオ」と言ったような高い攻撃力をもつ魔法で大ダメージを与えていく。
一方、敵からの攻撃は防御魔法「プロテゴ」で防いだり、移動や回避で避けたりしたうえで、攻撃のチャンスを見計らっていく。こうした仕様から本作の戦闘は映画以上にスピーディーなものになっており、ド派手な魔法の演出は、見ているだけで気持ちがいいものに仕上がっている。
開発スタッフは本作の戦闘を「長距離のフェンシング」と発言しており、まさにその言葉どおりに攻撃や防御がハイテンポで行われていくので、常に緊張するような戦闘になるはずだ。
また、学校で受けられる授業や冒険によって戦闘で使える呪文や道具などが増えていくことも語られており、「魔法薬学」の授業で作った薬によって自身を強化したり、戦闘をサポートしてくれる魔法植物を使用して戦闘をより有利に進めることができる。
また動画では磔の呪文「クルーシオ」や死の呪文「アバタ・ケダブラ」など闇の魔術、そして原作にも出てこない古代魔術の存在も明らかになっており、ゲームを進めることでさらに豊かになる戦闘のバリエーションにも期待できそうだ。
魔法に満ちた学園生活と、オリジナルストーリーの融合
映画や小説を見て魔法ワールドの世界にすっかり惹かれているファンであれば、期待したいのは本作のストーリーであろう。先述のとおり、本作は1800年代のホグワーツを舞台にしており、ストーリーは完全オリジナルとなっている。
ストーリーに関してわかっていることは少ないが、事前情報によると、主人公はホグワーツに5年生で編入された異例の生徒であり、実は魔法界を引き裂きかねない古代の秘密を解く鍵を握っているらしい。そして本作ではその鍵を巡り、悪に染まった魔法使いや、危険な魔法生物などと対峙する大冒険が繰り広げられるとのこと。
だが主人公はあくまで学生であるため、原作同様に学園生活を過ごしながら、少しずつその秘密を解き明かしていく学園ストーリーものとしての要素もある。また学校では、一部の生徒と交流イベントが発生し、仲良くなれば同行者として一緒に冒険することも可能なので、ハリー、ロン、ハーマイオニーのような仲良しパーティが組めるかもしれない。
また、本作はストーリーの進行によって四季が変わっていくことが発表されている。入学時の暖かな春から月日を経て真っ白な雪が覆い尽くす冬になっていく様子は、原作で見たホグワーツの学園生活を追体験している気持ちになること間違いなしだ。
このように、原作の世界を細かに描いた学園生活がゲームオリジナルのストーリーと融合することで、新たな世界をプレイヤー自身が解き明かしていくという体験が生まれ、よりゲームを楽しめるようになっているのである。
原作で夢見た魔法界を冒険しよう!
以上のことから、『ホグワーツ・レガシー』は、多くの人がもっていた「ホグワーツに入ってみたい」という願いを叶えてくれるだけでなく、原作でみた景色をゲームならではの方法で大きく広げてくれる作品だと言える。
原作を見て魔法界に魅せられたファンはもちろんのこと、今まで「ハリー・ポッター」シリーズを見たことのない人でも楽しめそうな本作。原作をただ後追いするだけのゲームの時代から、原作のもっていた世界をゲームで深く広く理解するきっかけとなりそうな『ホグワーツ・レガシー』は、まもなく発売。みんなの期待したホグワーツが、もうすぐそこにやってくるはずだ。