キスシーンで恋に落ちた俳優同士はリアルでも付き合える? “一時の感情”で終わりたくない『ドラ恋』2組のペアの行末

『ドラ恋』俳優同士のリアルな恋愛事情

 一方、しょうだい×みゆペアはどうだろうか。過去に恋人同士での共演経験があり、友人関係、役者仲間という関係が長く続いていた2人。気恥ずかしさもあってか、お互いに「相手の気持ちがわからない」とどこまで距離を詰めていいものか手探りな様子が伝わってくる。友人関係が長いことから気は合うのは確かだろうし、一緒にいて楽しくもあるはずだが、そこから関係性をガラリと変えるには、どちらかが猛烈にアプローチするなどの大きな変化や切り替えをもたらさなければ、自然と恋に落ちることはなかなかない。しょうだいとみゆは、互いの芝居へのスタンスや演技自体に敬意を払っているものの、だからこそ先に頭でいろいろと考えてしまいがちなところもありそうだ。

 大人になればなるほど、異性の友人として良好な関係を継続できる相手こそ貴重なのだ。恋仲になってしまわなければ、ずっと良き仕事の相談相手、切磋琢磨できる同士でいられたのに……ということもある。最終回に向かうにつれて、頭で恋愛スイッチをブロックしている節のあるみゆが、自身の気持ちをしょうだいにかなりはっきりと伝えるようになってはいるが、その何倍にも増してしょうだいが言葉を尽くし、みゆを追いかけ一気に踏み込むというスタンスを取らない限り、これ以上関係性が発展し深まることは難しいようにも思える。それは、運命的な出会いや恋に落ちる奇跡と同じように、性別なんて超えて長年育み合ってきた信頼関係やリスペクトもまた限られた相手としか手に入れられない宝物であることを2人はよく知っているからではないだろうか。

 さて、「最終告白」のその後が観られる最終話、そこにはどんな結末が待ち受けているのだろうか。心待ちにして2組のペアの決断を見届けたい。

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