キスシーンで恋に落ちた俳優同士はリアルでも付き合える? “一時の感情”で終わりたくない『ドラ恋』2組のペアの行末
いよいよ最終話の放送が1月29日に迫ったABEMAの人気恋愛番組シリーズ『ドラ恋』の最新作で10作目となる『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』。今シーズンは異例尽くしで、シリーズ史上初となる全編海外ロケが敢行され、アメリカ・ニューヨークが舞台となっただけでなく、ドラマ最終話では「最終告白」の後、成立したカップルでオーディションに臨むという新しいスタイルが取り入れられた。
互いの気持ちを確認し合い最終オーディションに参加できたのは、れいや(柾木玲弥)×りりあ(小島梨里杏)と、しょうだい(福山翔大)×みゆ(吉本実憂)の2ペア。この一騎討ちの結果、見事ドラマ最終話の主演の座を勝ち獲ったのはれいや×りりあペアだった。最終回では成立カップルたちの“その後”の選択が描かれる。
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indigo la Endの「夏夜のマジック」が主題歌を飾るドラマ最終話は、ニューヨークで偶然再会したかつての恋人同士がもう戻らない時を思いながら一夜を共にする、そんな切ない物語だった。主演が獲れたことに歓喜しながらも、りりあの頭には別の悩みが過る。
「自分たち自身もこのストーリーをなぞってしまうことがありませんように……2人がニューヨークで出会って過ごした時間を“嘘みたいな時間”に終わらせてしまいたくはない、その気持ちをお芝居にも込めたい」。今この瞬間だけでなくその一歩先を見据えていた。それほどまでにりりあにとってこのニューヨークでの時間は特別なものだが、れいやとの距離が近づけば近づくほど、この時間は“期限付き”のものであることを意識せざるを得なくなってしまった。
りりあは過去にれいやとの共演経験はあったが、その際には一度も言葉を交わすことはなく、この『ドラ恋』ドラマ第1話で同じペアになったときにも、目も合わせてくれない(正しくは、“合わせられない”ではあるのだが)れいやの様子に戸惑いを見せていた。しかしそんな2人が今シーズン初主演を飾ったことで、頑なだったれいやの心が解けていくのを最も近くで目の当たりにする。こんなドラマチックな展開があるだろうか。初回からまさに“嘘みたいな時間”が2人を纏ってきたのだ。
あまりに出来すぎたこの展開に、嬉しさは募るものの、同じだけ不安も過ぎる。これが日常を離れた異国の地・ニューヨークに来て開放的になったがゆえの“一時の感情”の盛り上がりだったとしたら……日本に帰って冷静になった瞬間、ニューヨークでの出来事が魔法みたいに消えてしまったらという不安を、最終回に近くに連れてりりあはれいやにぶつけていた。
しかし、いつだってれいやは表情や日頃の言動では伝わりづらくとも、りりあが期待する言葉のさらに上をいく愛情表現で彼女の不安を払拭してきた。ある時は「普通の(芝居の)現場では『ドラ恋』のようにペアを指名できないから無理なのはわかってるけど、今は小島さんとしか芝居したくないし、小島さんが他の人とキスシーンを演じているのを見たくない」と言ったり、最終告白の時にも「好きです」と断言したり。きっとこの2人は日本に帰国した後も、2人のペースで2人にとって心地いい関係性を築いていくという選択をするのではないだろうか。だって、これ以上ないほどに息ピッタリな2人が出会ったのがたまたまニューヨークで、れいやが一皮剥けたのもニューヨークマジックの効力はあれど、なによりりりあがずっと心のドアをノックし続けたからにほかならないから。