ヘラヘラ三銃士・ありしゃんが語る“恋愛を長続きさせる方法”　「好きだからこそ別居婚のように適切な距離を取ってもいい」

好きな人を嫌いにならないために、工夫が必要

ーー隣恋では、様々な理由で不仲になってしまったり、マンネリしてしまったカップルが「浮気公認」で旅に参加します。ありしゃんさん自身は、浮気やマンネリに悩まされたことはありましたか？

ありしゃん：私の場合、3年ほど同棲している彼氏がいた時があったのですが、その時はかなりマンネリを感じていました。その時に学んだのは「一緒にいる時間が長いほど良いわけではない」ということです。別の人と遠距離恋愛もしたことがあったんですが、その時はマンネリすることもなく、お互いのことをずっと好きでいられたんです。

　毎日会えないことには寂しさもありますが、会えない時間が育む愛もあります。一人で考える時間は、相手の大切さに気づくための時間にもなります。私はもし結婚したとしても、ずっと一緒にいたいとは思わなくなりました。

　いまは、別居婚に近い形で、同じマンションの隣の部屋で暮らす生活もいいなと思います。嫌いだから離れるのではなく、好きだからこそ、嫌いにならないために適切な距離を取りたいなと思っています。

ーー寂しく思う時間も恋愛には必要な時間だということですよね。ありしゃんさん自身は「浮気公認で愛を確かめる」ことを実践してみたいとは思いますか？

ありしゃん：それはちょっと、私には無理そうなんですよ（笑）。出演者のみんなはすごいと思う。私は、好きな人がほかの異性に興味を持ってしまう時点で、もう関係を修復する自信がなくなってしまいそうです。お互いが浮気を公認できるならやってみるのはアリだと思うのですが、私はそもそも浮気を公認できないです。怖くて無理。

　ヘラヘラ三銃士の動画の中でも「知らぬが仏」というワードが頻発するのですが、浮気って本来隠れてするものだし、知らなければ傷つくこともないじゃないですか。自分が傷つくかもしれない道を自ら進めるのはすごいですよ。

ーー出演者の中には旅を終えて元サヤに戻っていく人たちもいますからね。

ありしゃん：元サヤ自体は、肯定派なんです。他の人を見ても今のパートナーがいいと思うなら、より強い気持ちがあるということだと思います。比べて勝ったからこそ、それは本当の愛なんだと思うし、そこまで行くならもはや結婚した方がいいと思います。

　でも、元サヤに戻るなら、心を広く持たないとダメだと思う。1度ダメになったことは本当のことだし、同じようなことが再び起こる可能性も高いじゃないですか。でも、そこは許していかないと、また同じことになっちゃいますから。

相手を大切にするために、まずは自分を大切に。自分を幸せに

ーー相手を許すと一言で言えば簡単ですが、時間が経つとまた忘れて、同じことで喧嘩になりますよね。

ありしゃん：だからまずは、行動から変えないといけませんね。そのためにも、相手の全てを知ろうとはしない方がいいと思います。思いやりの心を持って、相手を自分のものにしようとしないようにすることですね。

ーーヘラヘラ三銃士の動画の中でも、浮気やセックスレスといったセンシティブなトピックに触れていると思うのですが、発信の際に気をつけていることはありますか？

ありしゃん：私たちは全員、心から思っていることを素の言葉で発信してしまっているんですけど、いい意味で恋愛観がそれぞれ違うんです。動画を見るいろんな人の感想が、3人の割れた意見で網羅されることが多いので、いい意味で本気の意見交換を楽しんでいます。

ーーでは、こちらでも本気の意見をいただけたらと思うのですが……浮気やマンネリといった課題は、世の中の多くのカップルとも関わりの深いことだと思います。私たちはこの普遍的な課題と、どう向き合っていけばいいと思いますか？

ありしゃん：さっき、相手の全てを知ろうとしないことがコツだとお伝えしましたが、そのためにまずは、自分の人生を大事にするべきだと思います。自分には自分の人生がある。でも自分の人生には、今のパートナーがいる方がより幸せだと思えるのなら、相手にも思いやりを持って接するべきなんだと思います。

　やっぱり、まずは自立すること。自分が幸せじゃないと、相手のことも幸せにしてあげられないものです。まずは自信を持って、自分を大事にしてあげること！

ーー強いメッセージですね。自分の意見を自信を持って言える、ありしゃんさんらしいです。最後に、世の中の恋愛世代の男女に、エールをお願いします。

ありしゃん：みなさんの中には、周りの友人に「やめておけ」、と止められるような人を好きになってしまう人もいると思います。でも、相手のダメな部分も含めて、自分が幸せならそれでいいと思う。自分に素直になること、それが自分を大切にすることの第一歩だと思います！