ヘラヘラ三銃士はなぜ新旧女性YouTuberたちに愛される? 大反響の「女YouTuber大運動会 」から考える
8月4週目は、女性3人組YouTuberグループ・ヘラヘラ三銃士が開催した「女YouTuber大運動会 」の動画2本が急上昇入り。旬のYouTuberを集めた運動会といえば、若手のトップに君臨する男性コンビYouTuberスカイピースが思い浮かぶが、ヘラヘラ三銃士がなぜYouTuberたちから一目置かれるのか、“女性版スカイピース”ともいえる彼女たちの人望と影響力を分析してみた。
ヘラヘラ三銃士が18組の女性YouTuberたちを集め、総勢23名による運動会を開催した。体育館を貸し切って行われたこの運動会は、セットの制作費に1,000万円が費やされたという大型企画だ。運動会に参加したのは、平成フラミンゴ(RIHOは体調不良のため不参加)や中町綾、ばんばんざいのみゆとるな、かすこんねぅ、きりまる、ふくれななど、いまノリに乗っている若手が中心。
かと思いきや、てんちむやエミリン、パパラピーズ・タナカガ、古川優香、ヴァンゆん・ゆんといったYouTuberの中でも先駆者といえるポジションにいる動画クリエイターたちの姿もあり、新旧YouTuberが一堂に会した貴重な動画になっている。なかでもてんちむの参加は視聴者から大きな反響を集め、コメント欄はてんちむに関する書き込みが溢れかえっていたのが印象的だった。
そもそもなぜ、ヘラヘラ三銃士が新旧女性YouTuberを束ね、こうも大きな企画を成功させられたのか。今年の9月で活動5年を迎えるヘラヘラ三銃士は、経営者の顔をもつリーダー・ありしゃんと、元グラビアアイドルのまりな、元アイドルのさおりんからなるグループだ。YouTuberの中でも交友関係がかなり広く、現在はベテランから新世代まで男女問わず幅広くコラボ。8月には東京・Zepp DiverCityにて2度目のライブを開催するなどYouTubeドリームを体現する動画クリエイターの1組だ。
2019年11月に投稿されたてんちむとありしゃんの対談動画では、ヘラヘラ三銃士の結成秘話が明かされており、今回のテーマであるヘラヘラ三銃士の「人望」についてわかるシーンが収められている。この動画でありしゃんは、もともとは飲み会で出会ったまりなとさおりんの万人受けするビジュアルに、ありしゃんが目をつけたというエピソードを披露。ありしゃんいわく、「計算されていない面白さがある」というまりなと、冷静沈着なさおりんと組むことでありしゃんには活動が上手くいく“確信”があったと、ヘラヘラ三銃士がトップに立つべくしてたった理由を告白している。
ありしゃんの誘いに乗り、まりなとさおりんが当時所属していた事務所をすんなり辞めてきたことでスタートしたヘラヘラ三銃士。ありしゃんはグループ結成に際し、「このふたりを絶対売れさせなきゃいけないと思った」と振り返っているが、このエピソードにてんちむは「そんくらいの人望があるってことよ」と、ありしゃんの人望に言及。このありしゃんの人望こそが、ヘラヘラ三銃士に人気と影響力をもたらすことになったのだ。
今回の運動会企画は、新旧人気女性YouTuberたちが集まっただけでなく、はじめしゃちょーが実況を担当し、出演者たちのお弁当をタレントの速水もこみちが作るなど、豪華な顔ぶれが揃った。このような華やかな活動者たちを集めるには、人気だけではなく、普段のコラボを通したYouTuber同士の繋がりや人脈が無くして実現できるものではない。てんちむやエミリンが若手と動画に一緒に出演するというサプライズ感満載のキャスティングが実現したのも、ありしゃんの人望が大きいことは想像に易い。そして、ヘラヘラ三銃士とコラボした先に新しい繋がりができるなど良い影響があるからこそ、みな忙しいスケジュールを縫って企画に参加したことも想像の範囲内だ。
冒頭で名前を出したスカイピースは、若手でありながらもヒカキンや東海オンエア、フィッシャーズといった古参YouTuberとも繋がりがあり、今ではチャンネル登録者数や知名度をとってもトップに君臨しているといっても過言ではない。今回の運動会企画は、ヘラヘラ三銃士が新旧YouTuberのパイプ役として“女性版スカイピース”ともいえる影響力を持っており、彼女たちの人望と影響力を存分に発揮した企画だったといえそうだ。
出典:
https://www.youtube.com/watch?v=b3wtoN0Jf64
https://www.youtube.com/watch?v=um0CrCV7rt0
https://www.youtube.com/watch?v=sn5_rg9mtP0