あの人のゲームヒストリー 第二三回:大和田伸也
ゲーム、YouTube……大和田伸也が明かす「新たな挑戦を楽しむ理由」 “謎の構図”や独特なプレイスタイルの背景に迫る
――『ポケットモンスター バイオレット』を遊んでいる理由はなんですか?
大和田:「ポケモン」のゲームがあることはずっと知っていたんです。何年か前に愛犬が天国にいってしまったので、またペットを飼いたいとずっと思っていたのですが、本物の犬を飼うのは大変な部分もあります。そこで、いろんな生き物がいる「ポケモン」を遊んでみようと思いました。
一番最近まで飼っていた犬がペロというのですが、ポケモンには名前をつけられるし、可愛かったので、じゃあもうペロ以外ないな、と思ってつけたんです。あと、『藍より青く』というドラマに出演していたこともあって、青が大好きなので(青色のクワッスを)選びました。選んだときもそれが仲間になるとか、そういうのもわからないのですが、それが面白いんですよ。
どんなポケモンと出会うんだろう、どんな人と出会うんだろう。そのふれあいも楽しいし、ゲームをやることによって、またいろんな人と関われるでしょう。ドラマとかやってると本当に一方的だけども、「スプラトゥーン」も団体戦だから、いろんな人と知り合える。皆さんに見ていただいて、いろんな意見があると思うんですけど、そういう形でもいいから人と関われる、つながれることがすごく楽しいですね。これも人生の冒険ですよね。
――「ポケモン」はプレイしながらキャラクターのアフレコをされていますが、そこにはどんな思いがありますか?
大和田:僕は舞台の演出や映画の監督をやったことがあるので、映像を見てこういう声でこういうセリフを言ったら楽しいだろうな、というのがもともとあって。「隠れ家」ですから、自分の思ったとおりの声でしゃべっています。ゲームのセリフはいきなり出てきますから、練習ができない一発勝負だけど、逆に自分の個性が出るから面白いですね。あと、そういえば僕は一応声の仕事もやってるんだという(笑)。
(いい声でしゃべりながら)これはいい声でやってるよとか、(裏声でしゃべりながら)これは僕の好きな裏声でやってるよとか、ドラマではやらせてくれないこともできるから、ああ、これは自分のやりたかったことだと思ったりします。
でも計算してやると面白くないから、出てきた瞬間に悪いやつだと思ってしゃべってみたら、あとあと仲間になるやつだって分かったり、逆に軽くしゃべったら実はずっとついてくる仲間だったりということがあって、じゃあもっといい声にしておけばよかったというのがありますね(笑)。このアフレコというか、声を入れていくのはこれからもぜひやりたいなと思います。
――『クライシスコア ファイナルファンタジーⅦ』ではホランダーを演じられていましたね。
大和田:実は大和田伸也とホランダーの対決を見たいという声がすごくありましたので、主人公(ザックス)を操作して、ホランダーと戦うという動画を撮影しました。声を録ったのが十何年前だったのですが、新作で絵がキレイになって、新しく声を録りなおしたところもあったので、自分の声がどういう風に使われているのかも気になっていました。最初にホランダーが出てきたときはすごく感動したのですが、実際に戦ってみると相手は僕の声なので、どっちに味方していいのか分からない不思議な感覚になりましたが、面白かったですね。
――ご家族とは一緒にゲームをしますか?
大和田:はい、健介とその奥さんとの3人でやることが一番多いですね。誰かが来ていたりすると、一緒にやることもあります。
――そのときは、どんなゲームを?
大和田:最初は『007』でしたが、『みんゴル』もやりますし、 いまは健介の奥さんが「スプラトゥーン」にハマっているので、彼女がいるとそれで遊びますね。あとは『ヒカルの碁(ゲームキューブ)』もやっています。将棋は少しぐらいやりましたけど、囲碁はやったことがなかったので、ゲームでこういうものなんだっていうのを覚えました。
――今後、ゲーム関連でやりたいことはありますか?
大和田:いろいろなゲームをやっているので、それぞれを極めたいなと思います。それは点数とかそういうものではなくて、もっと深く楽しめるようになりたいということですね。もちろん勝負して負けると悔しかったりするのですが、自分がいまできる範囲のなかで、楽しんで、楽しんで、ある程度極めたいというのが目標ですね。
――でも、やっぱり勝ちたいという気持ちはありますか?(笑)
大和田:ありますね(笑)。特に『みんゴル』は。「スプラトゥーン」も、やっぱり勝つと気持ちいいし、負けると悔しいですね。だから極めたい。本当、最近になってゲームの面白さというのがやっと分かりました。みんなが一生懸命になるのも分かったし、それを知るっていうことが、昔のがむしゃらに仕事ばかりしていた自分だったら信じられないと思います。ドラマや舞台や映画のいろんな役をやるのと同じくらいに、ゲームで楽しめることがわかった。これは大きいと思います。ケンちゃん(健介)、普段の僕を見てて言いたいことはありますか。
健介:お父さんがゲームしてる姿、面白いんです(笑)。(ここで健介の妻が、大和田はゲームが上手だと褒める)
大和田:いや、上手じゃないけど面白いのは当たってるかもしれん。
健介:昔から、ただ写真とかを毎日撮ってるんですよ。それは本当にたまたまという感じですね。
――YouTubeは、本当に偶然の産物なんですね。
大和田:そうですね。まったくそのとおりです。人とのふれあいが難しくないこの時代、仲間になったり、敵になったりもありますが、たとえば戦争になりそうな国同士の人が、ひとつのゲームをやったら仲良くなっちゃって、戦争にならないかもしれないです。極端に言えばね。それだけ、人と人と関わるってことが大事だと思うんです。それがゲームでできるというのは、面白いし、知らなかった世界ですね。YouTubeの動画はしょっちゅう出したりとか、定期的に出したりとか、そういうことはできないかもしれませんが、これからもなんらかのかたちで続けていきたいなっていう気になりました。それが僕にとっての夢と情熱だと、本当にそう思いますね。
■YouTubeチャンネル『大和田伸也の隠れ家』
https://www.youtube.com/@shinyaohwada
■アソビバ Toys Cafe STUDIOKENSUKE
【店舗ホームページ】
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