岩城滉一、ヒロミ、テリー伊藤……キャリア後半に輝きを見せる“イケオジタレントYouTuber”の現在

 車には持ち主の個性が現れる。とりわけ、齢50を超えた年季の入ったカーマニアの愛車やカーライフからは、独自のこだわり・哲学が溢れるものだ。本稿では、そんな車をこよなく愛するアラフィフ以上のイケオジタレントのYouTubeチャンネルをフィーチャー。彼らのチャンネルから、2022年に注目を集めた動画をピックアップし紹介していく。

 芸能界きっての車好きとして真っ先に名前が挙がるタレントの一人といえば、ヒロミだろう。手先が器用で、DIYを得意とする彼のYouTubeチャンネル「Hiromi factory チャンネル」では、いわゆる“車イジリ”に興じる動画が目立つ。その中で今年注目を集めた動画の一つが、とんねるず・木梨憲武から購入したというトヨタ「FJクルーザー」をカスタムする動画だ。30年来の友人から買い取った車を、多くのメカニックとともに、油とほこりにまみれながら、ハンマドリル片手に手際よくカスタマイズしていくヒロミ。親友である木梨の車をどう料理していくのか、多くの視聴者の興味・関心を引いた。

【FJクルーザー】後半戦!ブレーキシステム・LEDランプ・サイドステップ・タイヤ&ホイール・・・

 ヒロミと親交の深い岩城滉一も、頻度はさほど多くなかったものの、公式YouTubeチャンネル「#51TV」で、車に関する発信をマイペースに行った。北海道弟子屈町への移住を公言している岩城は、現地での暮らしを想定した車を新たに2台用意。6月11日に公開した動画では、北米トヨタが展開する全長5814mm×全幅2030mm×全高1925mmの大型ピックアップトラック、トヨタ「TUNDRA」を紹介。12月25日公開の動画では、スズキ「スーパーキャリイ」をジムニー風のルックスにカスタムした、通称「ジムキャリイ」が完成したことも報告した。いずれも、移動および荷物の運搬用に使用するとのことで、北の大地で活用される様子を早く見てみたいものだ。

 演出家でタレントのテリー伊藤も、芸能界を代表する車好きの一人だ。テリーは長らく自身のYouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」で、珍しい旧車を求めて中古車販売店巡りをする企画を展開しているのだが、その企画の過程で出会ったトヨタ「WiLL サイファ」に一目惚れ。3月7日には同車の購入を報告した。

【WILLサイファ】涙の?ラストランをして来ました

 しかし、12月19日に公開した動画では、内装のカラーリングやバッテリー、タイヤ、ホイールに手を加えるなど、アップデートを重ねたにもかかわらず、「売る」と公言したのだった。理由の一つは金銭的事情。現在6台の車を所有しているテリーだが、そのうちの3台の「車検切れ」が判明し、維持費が高額になるために泣く泣く手放したのだとか。もう一つの理由は、「いろいろな車に乗りたい」というシンプルなもの。テリーは、70代を超えた自分の年齢に触れたうえで「この期に及んでまた車を買うという……」「終活でもなんでもない」「全然整理整頓しない」と自嘲していた。

 カーマニアにとっての車は、単なる移動手段ではなく、自己表現の手段の一つだ。特に“若者の車離れ”などという言葉とは無縁の時代に青春を謳歌し、年を重ねた今もなお車を愛してやまないアラフィフ以上の男性芸能人のマイカーとその車を通したライフスタイルには、なんとも言えない味がある。そんなイケオジタレントたちが2023年にはどんなイケてるカーライフを見せてくれるのか。引き続き、その動向に注目していきたい。

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