『ディアブロ IV』先行プレイレビュー　シリーズ初心者でも十分に楽しめる、ユーザーフレンドリーな仕上がり

　ゲームに関する説明は以上となる。繰り返しにはなるが、『ディアブロ IV』は総じて遊びやすく作られており、筆者のようなシリーズ初心者でもとっつきやすいという印象だった。

　なお今回の先行プレイでは、『ディアブロ IV』アシスタント・ゲームディレクターのJoseph Piepiora（ジョセフ・ピエピオラ）氏と、リード・ゲームデザイナーのZaven Haroutunian（ザヴェン・ハルトゥニアン）氏に話を訊くことができた。

　彼らによると、本作は初心者や新規ユーザーへの配慮や誘引のために、下記のようなことを意識していたようだ。

・最初からコントローラーによるプレイを想定してゲームを制作した。クロスプログレッションもできるため、PCと据え置き機それぞれでプレイした際に、「まったく違うものを遊んでいる」という感覚にならないように調整した

・各所にカーソル合わせることでさまざまな説明文が表示されるようにし、さらにその内容もすんなりと理解できるように工夫をした

・『ディアブロIII』は特にアクションや戦闘の部分がユーザーに高く評価され、新規ユーザーを取り込むことにも貢献してくれた。これを土台として、たとえば敵がどういった攻撃をしてきて、どうよければいいのかなどを新規ユーザーでも把握しやすいような作りにした

・ストーリー部分では、プレイヤーがゲーム内の世界に生きる人々との交流をするにあたり、より没入感を出せるよう、人々のバックグラウンドを深く描いた

　26年続くシリーズともなれば新規ユーザーの誘引は大きな課題だと思われるが、開発チームもこのように、さまざまなところで工夫をおこなっているようだ。また『ディアブロⅣ』は3ヶ月ごとに更新のシーズン制を導入するとのことなので、定期的なアップデートによるゲーム体験の向上や改善も期待できるだろう。

　『ディアブロ IV』の発売日は、2023年6月6日。まだシリーズ作品をプレイするには十分な時間があるため、本稿で少しでも「ディアブロ」が気になったという方は、ぜひプレイしてみてはいかがだろうか。