『ディアブロ IV』先行プレイレビュー シリーズ初心者でも十分に楽しめる、ユーザーフレンドリーな仕上がり

『ディアブロ IV』はシリーズ初心者でも楽しめる!

 ここからは筆者のプレイ所感や、ゲームの内容についてお伝えしたい。まず結論から言うと、『ディアブロ IV』は思っていたよりもずっと遊びやすく、ユーザーフレンドリーなゲームだと感じた。

 というのも、筆者は「ハクスラってなんか要素が多くて難しそう……」という先入観をもっていた。ちなみに最近ハマっているゲームは、『スプラトゥーン3』や『マリオカート8DX』である。おそらく、どんなタイプのユーザーかは想像いただけるだろう(今回の先行プレイへの挑戦は、まさしく冒険だったと言える)。

 今回は対応言語は英語のみだったので、単語ベースでおおよそ何が書いてあるかを頑張って解読しながらプレイしたのだが、キャラの育成や、ダンジョンの攻略なども問題なくできた。これに関しては、UIやゲーム導線が分かりやすく、かつ直感的に作られていたからこそ可能だったのではないかと考えている。なお製品版はちゃんとローカライズされ、日本語でも楽しめるので安心してほしい。

 先述のとおり、筆者は家庭用ゲーム機の方が慣れているので、今回はプレイステーション5のコントローラーをPCに挿してプレイした(もちろん、マウスとキーボードでも遊べる)。以降は、ゲームの要素をいくつかのポイントに分けて紹介しよう。

【ポイントその1】自分だけのキャラを作ろう

 本作では、ゲーム開始時にサンクチュアリを冒険する自キャラを作ることになる。性別のほか、髪型・目・鼻・口・タトゥーなどのパーツや、各パーツのカラーリングを自由に選んで、好みの見た目に仕上げられる。何かしらのオンラインゲームをプレイしたことがある人なら、それと同じものを連想してもらえれば問題ないだろう。ちなみにランダム生成もできるので、勇気をふりしぼって、すべてを天に任せてみるのもいいかもしれない。たいていはカオスな見た目になるが……。


【ポイントその2】クラスを選ぼう

 またキャラ作成と並行して、クラス(職業的なもの)を決める必要もある。それぞれ得意とする戦い方や使えるスキルがまったく異なるため、どんな風に敵と戦いたいかを想像し、自分に合ったものを選ぶことが重要だ。

 なお本記事制作時点では、5つのクラスが明らかになっている。簡単にではあるが、それぞれの特徴を下記にまとめておく。

<バーバリアン>
 屈強な肉体を活かした近接戦闘が得意。剣はもちろん、両手用メイスや片手斧といった多彩な武器を操り、敵を容赦なく粉砕する。特定の武器に異なるスキルを割り振れるので、さまざまな戦い方ができる。自身や味方の攻撃力や防御力などを高めるバフスキルも使える。

<ソーサレス>
 火炎、冷気、稲妻といった属性つきの魔法攻撃を得意とする。本作では「凍結」の能力が新たに登場し、冷気でダメージを与え続けることで敵の動きを遅くしたり、氷漬けにして砕くことができる。防御力が低いので、常に敵と距離をとって戦うことが重要。

<ドルイド>
 巨大な熊や狼といった獣に一定時間変身して戦ったり、鳥などの動物を呼び出して敵にけしかけるなどの能力をもつ。変身した姿に応じて使えるスキルが異なるため、状況に応じて切り替えるのがカギ。また、大地と風の魔法も使いこなす。

<ローグ>
 剣、ダガー、弓、クロスボウといった武器を使い分けることで、遠近どちらにも対応できるクラス。素早い動きで敵を翻弄しつつ、さらには罠や毒なども使いこなすなど、トリッキーな戦い方ができる。

<ネクロマンサー>
 スケルトンやゴーレムなどのアンデッドモンスターを召喚して戦わせることができる。「死者の書」という能力を使えば、召喚したモンスターの特性を攻撃重視、防御重視、魔法重視など、さまざまに使い分けることも。また召喚したモンスターを生け贄にし、自身がそのパワーを吸収できる。

 なお、先行プレイで使えたのは上記のうちバーバリアン、ソーサレス、ローグの3種類だった。筆者は「なんか演出がカッコよさそう」という、なんとも安直な理由でソーサレスを選択。

 実際に使ってみると、魔法のエフェクトは確かにどれもカッコよかった。一部の魔法の使用には「マナ(時間経過で自然回復するパラメータ)」が必要なので、強力なものを連発し続けることはできず、リソースの管理をしながら戦うことになるが、回復までの待機時間はさほど気にならなかった。

 ただ本作の特徴として、大量の敵が猛スピードでこちらに突っ込んでくる場面が少なくないため、距離をとって戦うのが難しいことも。ソーサレスの弱点は防御力の低さにあるため、良質な防具を早めに集めたいところだ。ちなみに、近くの敵に攻撃する場合は手にした杖で直接殴りつけるのだが、こちらの威力には期待しないほうがいいだろう。

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