テレビでは観られない? くりぃむしちゅー各人のYouTubeで再認識できる上田と有田の巧みな話術

くりぃむしちゅーのYouTubeで再認識する巧みな話術

 テレビで観ない日はないほどの活躍を見せているお笑いコンビ・くりぃむしちゅー。異常な頭の回転の速さを活かした「例えツッコミ」でメディア王の名を欲しいままにしている上田晋也と、プロレスやアニメ、映画など好きなコンテンツを笑いに変える力は右に出るものはいない有田哲平。その面白さはそれぞれのYouTube『太田上田』と『有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】』でもとどまることをしらない。テレビスターである彼らが、互いの個々の活動の場として展開しているYouTubeチャンネルは、いま現在のくりぃむしちゅーにどんな影響を与え、どのように構築されているのか、紐解いていきたい。

『太田上田』

【太田上田#251】上田さんの面白さを解説しました

 『ボキャブラ天国』からの仲である爆笑問題の太田光と上田の1対1のクロストークが魅力の『太田上田』。番組開始当初は中京テレビでのみ放送されているローカル番組だったのだが、評判が評判を呼び現在では全15局ネットにまでその数を増やし、さらに2020年4月に開設された公式YouTubeチャンネルの登録者数は42万人を超えている。

 この番組の一番の魅力は、太田と上田による「自然体過ぎるトーク」だ。カオスな太田のボケを良い意味で「雑」にツッコむ上田は他の番組と比べても明らかにリラックスしまくっており、限りなく素の状態の上田晋也がそこにはいる。他の芸人仲間やゆかりのある芸能人をゲストに招いてトークをする特別回では「回し」の立場から解放されフラットにトークをする貴重な上田の姿を見ることができるのだ。

【太田上田#44】例えツッコミについて語りました

 また「いじられキャラ」の側面も観せており、得意の例えツッコミを披露すると毎回太田に「出ました~!」とイジられたり、たびたび「MISIAを知らない」など天然ぶりを発揮し、視聴者から「太田さんの印象は良くなりましたが上田さんの印象は悪くなりました」とメールが届くこともあるなど、前述した「メディア王」とはまるで真逆の上田晋也を楽しむことができる。特に、これまで上田が放った例えツッコミをクイズにする企画は、上田晋也という芸人のすごさを再確認できる素晴らしい回なので是非観ていただきたい。

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