【徹底レビュー】手のひらですべてが完結する。5.9インチのスマホ『Zenfone 9』は「至高のAndroid」?

『Zenfone 9』は至高のAndroid?

ジンバル内蔵で、滑らかな映像が片手で撮れる

 ここからはカメラ機能を紹介していく。背面カメラは50MPの広角カメラ(メイン)と、12MPの超広角カメラが採用されている。このうちメインカメラには6軸のジンバルモジュールが内蔵され、±3度までの揺れを吸収する光学式手ブレ補正が使えるのが特徴だ。上記のPVでもその様子が紹介されている。

 動画撮影時は、手ブレ補正なし、手ブレ補正「普通」、手ブレ補正「HyperSteady」の3つのモードが選択できる。ジンバルモジュールによる補正は手ブレ補正なしの状態でも効いており、その上からさらにクロップによる電子手ブレ補正でブレをカバーできるという仕組みだ。実際に撮影した動画を見てもらいたい(画質はFHD、フレームレートは60fps、HDRはオフにしてある)。

 まずは手ブレ補正なし。撮影時はスマホを片手で持ち、衝撃吸収などは意識せずざっくりと歩いている。後半の画面ブレが顕著だ。

Zenfone 9 手ブレ補正なし

 次は手ブレ補正「普通」。画角が少しクロップされるが、ブレはかなり抑えられている。丁寧に歩けばアクションカム的な映像も狙えそうだ。

Zenfone 9 手ブレ補正「HyperSteady」

 最後は手ブレ補正「HyperSteady」。さらに画角はクロップされ、望遠感が出てきた。手ブレ補正「普通」と比べるとやや滑らかさがアップしたように見えるが、それほど顕著に変化したようには見えない。手ブレ補正「普通」の時点で、かなりブレが抑えられているのだろう。

Zenfone 9 手ブレ補正「HyperSteady」

 ジンバルのメリットは、補正なし=クロップなしの状態でもブレを抑えた映像が撮れることだろう。普段は手ブレ補正「普通」のちょいクロップ状態で撮影し、広角に撮りたいときは手ブレ補正をなしにするといった選択が可能だ。ちなみに倍率0.7倍の超広角カメラでの動画撮影でも手ブレ補正機能はオンにできるが、その場合はクロップによる補正となる。

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