『ドラ恋 in NEW YORK』1話ーー13年の役者人生を変えてしまう“キスシーン” 「共演者に恋する気持ちがわかった」

『ドラ恋 in NEW YORK』1話

 記念すべきドラマ第1話の主題歌はにしなの「ホットミルク」。ニューヨークの片隅で夢を追う男女2人が織りなすラブストーリーが描かれる。オーディションのペア決めは赤い糸を男女が引っ張り、結ばれた2人がペアとなる“運命の赤い糸”。その結果、ひろと(髙橋大翔)×みゆう(吉本実憂)、れいや(柾木玲弥)×りりあ(小島梨里杏)、しょうだい(福山翔大)×トミコ(トミコ・クレア)、しょうへい(小野翔平)×はるか(立石晴香)でペアを組むことに。

 由水(南)先生はアメリカで芝居を評価する基準は“リアリティ”と言い、そのために必要なことは“Substitute=置き換え”だとした。芝居は人生の一部を切り取ったものだからこそ、人物の背景やキャラクター同士の関係値を探り、自分自身の体験や過去の記憶に置き換えて演技する重要性を説いていた。そのためオーディション前日はペア同士で過去の出来事も共有できるような関係性になるべく、ニューヨークの街へ繰り出すようお達しが。

 結果から言うと、ペア決めの直後、当人同士が最も不安視していたペアがドラマ第1話の主演の座を勝ち獲ることになった。過去に共演経験があるものの、全く話すことがなかったというれいや×りりあペアだ。

  れいやはこれまでの13年間の俳優生活の中で共演者と親しくなったことがないようで、その必要性も感じていないと話していたほど、芝居とそれ以外のコミュニケーションを分けていると話す。最初は女性メンバーと目も合わせられず「恋は100%しないと思う」と豪語していたが、ペアとなったりりあはずっとその心のドアをノックし続け、心地良く距離感を詰めていく。

  りりあと接していくうちに、共演者と仲良くせず線引きをするこれまでのスタイルを変えて新しいアプローチにトライすることを楽しみとし、“なりたい自分”になれていないのは自身のこれまでのやり方が間違っていたのではないかと自省するれいや。今回『ドラ恋』への参加を決めたことなどを一生懸命自分の言葉で嘘偽りなく話す彼こそ、まさにこのニューヨークという街で一皮も二皮も脱げ“化ける”可能性を最も秘めている存在かもしれない。その予想は第1話早々に見事的中する。

 オーディションでも由水(南)先生はれいや×りりあペアについて“リアル・ケミストリー”が感じられたと講評し、お互いを受け止め合えていたとしたが、やはりりりあの心地良い空気感を作り出す天性の才能と努力、そして何としてでも自分の殻を破りたいと覚悟を持って臨んだれいやの2人だからこそ掴めた主演の座だろう。

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